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第29話[もう一人の私]
目を覚ますとそこには自分が立っていた。
鏡でも見ているのかな?
そう思えてしまう程によく似ていて綺麗だった。
こんなに綺麗だったらハーレムも夢じゃないっしょ。
そんな事を思う勇者にもう一人の勇者が話しかけて来る。
「何で生きてるの?」
ムッとする勇者。
「日菜にも嫌われ、スタリエからも嫌われている」
「他にもララや緑……、全てに嫌われていて生きる意味何てあるの?」
そう言うともう一人の勇者は日菜に姿を変えた。
「死ね」
そう言う日菜に勇者は迷わず斬りかかり……。
「そう言う事、言っちゃいけないんだよ」
そう言い残し勇者は森の中を進んで行った。
第29話 完




