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第28話[契約]

少女を成仏させたスタリエに神獣が跪く。


「神に選ばれた僧侶様、どうかこの私をお供に……」


神獣の申し出を嫌そうな表情で断るスタリエ。


「えっ、普通に嫌何ですけど……」

「第一あんたが居なくなったらこの森はどうなるのよ」


「ご安心をこれも役目ですので、さあどうか私を……、そうだ」

「そのペンダントに我が魂を……」


スタリエは抱きしめる様にネックレスを庇う。


「ちょっと、このペンダントは日菜と緑がくれた私の宝物なのよ」

「変な事しないで」


日菜と緑が一生懸命、宝石貝を探して来てくれた。

スタリエはその真珠をペンダントにして肌身離さず身につけていたのだ。


「ふむ、駄目ですか……」

「それにしても美しい宝石ですね」


そう言って神獣は近寄り間近で真珠を眺める。

するとどうした事か、神獣が真珠に吸い込まれていくではないか。


「ちょ、ちょっと、何やってんのよ」

「コラ、出て来なさい」


真珠に怒鳴るスタリエ。

そんなスタリエの頭の中に文字が浮かんでくる。

神獣を取り込み、真珠は神気の宝石へと変わった。


「変わるなボケ〜」


森中にスタリエの叫び声が響き渡った。


第28話 完

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