表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/367

第17話[私が魔王を倒す理由]

荷馬車を借りられ上機嫌なララ。

緑と仲良く会話をしながら馬車を運転する中、スタリエと日菜は魔王を討伐した後の話しをしていた。


「やっぱり不幸体質は無くして貰わないとね」


来世の幸福を夢見る日菜にスタリエは自分の望みを語る。


「私はもう一度、両親の子供に産まれたいわ」


この世界に来てからも、たまに思う。

もう一度だけ両親と会いたいと。

だけど、それは叶わない。

きっと、私が死んで悲しんでいるだろう。

そう思うと心が苦しくなる。

それを聞いて日菜の気分が沈む。

ずっと考えないようにしてきた。

こんな不幸体質の私をここまで育ててくれた。

そんな両親にもう一度会いたい。

二人が悲しむ中、寝ていた勇者が起き上がる。


「悲しんでいてどうするのさ」

「きっと、私達の両親は天国で幸せに暮らしていると思っているよ」

「だから笑わなきゃ」

「今の私達の現状を両親に伝える事ができないけど、それでも私達が幸せに元気でやっていれば、何だか報われた気がするでしょ」

「だから二人共、元気出して」

「私達の両親が思ってる通り、幸せに元気で暮らそうよ」


それを聞いたスタリエは勇者に対して、評価を改めた。

ただの変態じゃなかった。

日菜の言う通り、悪い奴じゃないのかもしれない。

そうスタリエが考えていると、急に馬車が止まった。


第17話  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ