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第7話[自己紹介前編]
クエストに失敗した私達は自己紹介をする事に決めた。
といってもお互い名前位は頭に入っているのだが、これから先、旅をして行くんだ。
名前以上の事も知っておいて損は無いはずだ。
私は一通り彼女に自己紹介を済ませた。
不幸体質の事、死んでしまった理由。
それらを一通り話した。
「そっか、ガラスが落ちてきて死んじゃったのか、可哀想に」
そう言って悲しそうな表情を浮かべてくれる彼女を見て、私は安堵していた。
良かった優しい人で、フフフ、何だかんだいっても勇者なんだね。
何だか、これから先頑張れそうな気がしてきた。
さて、次は勇者の番か。
「私の名前は百合園百合、私立の女子校に通っていたんだよ」
彼女の通っていた学校の名前を聞いて驚いた。
かなりの名門校だ。
きっと勉強を頑張ったに違いない。
素直に尊敬する。
「あと、バスケもしていて一年でレギュラーだったり、全国大会にも出た事あるよ」
へぇ、文武両道なんて百合ちゃんは本当にすごい人だったんだ。
私の中で彼女の評価がグングンと上がっていく。
第7話 完
後編へ続く。