表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/367

第15話[恐怖]

もし現代で武装した三人組が家へ押し寄せて来たらどう思うだろうか。

更に、その一人が奇声をあげ襲い掛かって来たらどう思うだろうか。

見た目が若く、歳下だからという理由で抗う者もいるだろう。

だが、包丁を手に反撃しても傷一つつかない。

更に二人は金品など奪わず、同性である自分の下着を狙っている。

この場合、貞操の危機を感じ、逃げ出す者もいるだろう。

そんな出来事を異世界に住む、女盗賊は経験していた。

盗賊家業が上手くいかず、足を洗おうと思った矢先に起きたこの出来事。

その翌日には、彼女の下着が入った宝箱を持ち、三人が土下座をし謝って来た。


「事情は分かった」

「更にお詫び金もたんまり頂いて、満足はしている」

「だが、お前達三人に植え付けられた恐怖心は消えていない」

「だから早く帰ってくれ」


女盗賊は三人を追い返し、宝箱の下着を確認した。


「あれっ、下着が幾つか足りない」


女盗賊の背筋が凍り、彼女は考えるのを止めた。


とある木陰で勇者は布地を嗅いでいた。


「勇者、何処?」

「そろそろ、出発するわよ」


日菜に呼ばれ、勇者は布地をしまい、日菜の元へ走って向かう。

トイレに行っていたと嘘を吐き、勇者は盗んだ下着をポケットにしまい、平然と旅に出るのであった。


第15話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ