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第33話[一騎打ち]

六階のフロアにて黒騎士が勇者を待っていた。

自分には緑を倒す力は無い。

ならば勇者一人でも、この手で……。

黒騎士は大剣を手に、勇者に一騎打ちを申し込んだ。


「受けて立つよ」


剣を抜き、勇者はそれを構えた。

出来る事なら龍玉の力は使いたく無い。

この力は魔王相手まで温存して置きたい。

大丈夫、ドラゴン族のお城から今まで私は努力してきた。

その力だけで黒騎士に勝ってみせる。


「初めに一騎打ちを受けてくれた事に感謝する」

「そして謝っておくよ」

「大切な仲間の命を奪ってしまい悪いとな」


そう言って黒騎士は大剣を振り上げた。

大きく振りかぶり隙が出来た黒騎士の腹部に勇者は剣で斬りかかる。

だが、黒騎士の鎧は硬く、黒騎士にダメージを与える事は出来なかった。

だが、これでいい。

振り下ろされた大剣を避け、勇者は再び剣で腹部を斬りかかる。


「私は絶対に負けない」


何度も同じ箇所を攻撃し、黒騎士の鎧は一部壊れ、勇者はそこを攻撃した。

勇者の剣に黒騎士の血が付着する。

そんな中、黒騎士は歯を食い縛り勇者に斬りかかった。

咄嗟に剣でガードした勇者だが、黒騎士の攻撃は重く、そのまま勇者の体は吹き飛び、壁に体を打ちつけられてしまう。


「今だ」


そのまま一気に叩き込もうと勇者に向かって走る黒騎士。

そんな黒騎士に向かい、勇者は剣を投げた。

壊れた箇所に勇者の投げた剣が刺さり、黒騎士は痛みで足を止めた。

その隙を突き、勇者は黒騎士に足払いをかけ、黒騎士に突き刺さった剣を引き抜いて、そしてそれを黒騎士の喉元に突き立てた。


「どうやら私の勝ちみたいだね」


勇者はそう言って黒騎士を見下ろして笑ってみせた。


第33話 完

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