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第2話[天界大パニック]

エルエレド王国が魔王軍に滅ぼされ、知らせを受けた天界では大パニックになっていた。

現世では文武両道だった百合、彼女の本性を見抜けず勇者にしてしまった事を後悔する女神。

日菜に至っては、まさか異世界転生して更に不幸体質が悪化するとは思いもよらなかった。

それに何より、ベルベルト王国が誇る屈強な戦士ジジルガを男だという理由で断るとは思わなかった。

彼無くして、果たして魔王討伐は可能なのだろうか。


確かに勇者には、ある程度のチート能力とレベルに応じての大幅なステータス上昇効果を得られる様、設定はしてある。

だが、彼女の性格は最悪だ。

我らを崇め信仰する神父を脅したり、仲間である日菜にセクハラしたりと、こんな奴が本当に魔王を討伐なんてできるのであろうか?


「くっ、こうなったら」


女神は死神に連絡を入れ、死亡者リストと今後死ぬ予定の者達のリストを要求した。


「新たに可愛い我が子達を送り込む」


そう呟き、リストが届くのを貧乏揺すりをしながら待った。


第2話 完

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