表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
278/367

第30話[ペンダの考え]

魔王城にて玉座に座る魔王が全員に命を下す。


「全勢力を上げて勇者を殺せ」


魔王のその言葉にいきり立つ魔物達。

そんな中、ペンダが魔王の前に跪き進言する。


「魔王様、兵を下げ、どうか私と奴とで一騎打ちの勝負をさせて下さい」


「ならん、勇者は我が全勢力を上げて討ち取る」

「お前の我儘を聞く気は無い」


「魔王様、少しよろしいでしょうか?」


そう言って、影が魔王の前に姿を見せた。


「私達の目的は人間と魔物の共存、勇者を殺す事が最終目標ではございません」


そう言うと影は勇者を倒したその後の話しをした。

今回の戦いで一番してはならないのは兵を無駄に失う事。

幾ら幹部が強いからと言っても体は一つ。

数多い兵士と比べれば仕事の効率も落ちるだろう。

その事を話し、影は各フロア毎に幹部を一人配置する事を進めた。


「だが、幹部達が勇者にやられてしまったらどうする?」


「その時は魔王様自ら勇者を葬り去ったらよろしいかと、どの道魔王様が負ける程の相手なら私達が束になっても敵わないですしね」


「うむ、分かった」

「ペンダ、必ずや勇者の首を討ち取るのだぞ」


「はい、分かりました」


そう言うとペンダは立ち上がり、自室に戻って身支度を済ませる。

ガチュミと雪花、サライヤには事情を説明した。

恐らく三人は私に協力してくれるだろう。

だが黒騎士は……。

考えていたって仕方が無い。

そう思い、ペンダは一階のフロアへ下りて行くのだった。


第30話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ