表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
250/367

第2話[親子]

「頼んだぞ」


「はい魔王様のご期待に添える様、絶対にドラゴン族を皆殺しにしてみせます」


「黒騎士、いや我が娘よ」

「苦労をかけて申し訳ない」


そう言って魔王様はゆっくりと立ち上がった。

最近の魔王様はお城に篭ってばかりだ。

影を召喚した代償なのか以前より魔力も感じられない。


「フッ、そんな心配そうな顔をするな」

「今は影の実験に協力しているだけ、時期に良くなる」


そう言って魔王様は私の頭を撫でてくれた。

影の奴、一体何をしているんだ。

魔王様がこんなになるまで必要な協力って一体……。

いや、考えるのはよそう。

今はドラゴン族を根絶やしにする方が先決だ。

私は謁見の間を出て、部下達の帰りを待った。

そして告げられる。

勇者の邪魔に遭い、街を滅ぼせなかったと。


「それでどうします?」

「戻って勇者を殺しますか?」


「いや、いい」

「今は勇者よりドラゴン族の皆殺しが優先だ」

「至急、飛行型の魔物を複数体連れて来い」


そう部下に命令し、私は身支度を済ませる。

魔王様の命令、何が何でも遂行する。

阻む者が現れれば私は容赦なくソイツを斬り伏せてやる。

そう強く思い、私はドラゴン族の里を目指すのだった。


第2話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ