第24話[占い]
私達は国へたどり着き、城下町を歩いていた。
すると……。
「ちょっと待って、あなたがしている指輪、見せてくれる?」
ド派手な衣装を着た魔法使いに声をかけられてしまった。
ちょっと露出が激しい魔法使いの衣装に何故だか私は赤面してしまう。
つか、よくそんな衣装で街を歩けるものだ。
くるっと回ればパンツが見えちゃいそうだし、おへそも丸出しだ。
「あなたが持っているソレ、紅蓮の宝珠の指輪じゃない?」
「ええ、そうですけど」
「やっぱり、あのお婆ちゃんがあの指輪をあげる何て、あなたかなり気に入られてるのね」
そう言うとお姉さんは語った。
親族以外にはかなり厳しい人で、あの森は鬼婆の住む森だと噂されている事を……。
正直、そうは見えなかったけどな。
「あの、たまにはお婆ちゃんに会いに行ってあげて下さいね」
「それでは」
そう言って立ち去ろうとする私をお姉さんが服を掴み引き止めて来た。
「何か困ってる事、あるんじゃない」
「えっ……」
ズバリ言い当てたお姉さんに、私はペンダの事を相談しようかと悩む中、スタリエちゃんが私の耳を引っ張り、こう言った。
「馬鹿、何騙されてんのよ」
「人間、困っている事の一つや二つ、あるもんよ」
「どうせ高いお金をふっかけられるんだから無視しなさい」
「あら、私の占いを馬鹿にするつもり?」
「まあ、こういう展開になる事は占いでも想定済み、こう答えればいいとお告げがあったわ」
「あなたの好きな人はそこの魔法……」
「日菜、お姉さんに相談しましょう」
こうして私達はお姉さんの家に行く事になった。
第24話 完




