表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
212/367

第14話[素材集めの旅]

私は今、深夜三時にサーベリックちゃんに起こされていた。

こんな夜中に何の用だと思い、私はベッドから体を起こした。

すると私の隣から聞き覚えのある声が……。


「うーん、何なのこんな時間に……」



えっ、何で勇者が隣で寝てるの?

それに心無しか顔が濡れている気がするんだけど……。

つか眼鏡も濡れてるし……。


「日菜ちゃん、おはよう」


私はそのまま身動きせず、大きな声で叫び、皆んなを呼んだ。


「ちょっと、何やってんのよこの変態、大丈夫日菜?」


そう言って私を抱き寄せるスタリエちゃん。

そんな中、サーベリックちゃんが口を開いた。


「あの、お取り込み中すまんがちょっと良いか?」

「徹夜が続いて眠いのでの、先に用件だけ伝えさせてくれ」

「日菜よ、不幸を治す薬の製法がまとまっての」

「後は素材集めだけじゃ」


「本当ですか?」


私はスタリエちゃんから離れサーベリックちゃんの手を握る。

そうか不幸体質が治ると思い、舞い上がって部屋の扉の鍵をかけ忘れたのか。

つか勇者は毎夜、私の部屋の扉に鍵がかかっているのかチェックしているのかな?

だとしたらそれはそれで怖いけど、今はそれどころじゃ無い。

私はサーベリックちゃんからメモを受け取り、出発の準備をする。


「お願い皆んな、私に力を貸して」


「もちろんだよ」

「日菜ちゃんの不幸はたまに他人を巻き込むからね」


えっ?


「それが無くなるのなら私も全力で力を貸すわ」


んっ?


「日菜殿の不幸は皆んなの不幸です」


その言葉、そのまんま受け取っていいんだよね?

私が皆んなを不幸に巻き込んでいるとかの意味じゃ無いよね?


「良かった、これで旅が楽になります」


ララちゃん、それどういう意味かな?

何だか私、このパーティーの厄病神なのかな?

うぅぅ、辛い……。


第14話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ