表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/367

第21話[いざ、カジノへ参る前編]

私達は今、ベルトベア王国に来ている。

勇者が唐突にカジノで一儲けしようと言ってきたからだ。

正直、ギャンブルにあまり良いイメージを持っていないのだが……。


「日菜ちゃん、大丈夫だよ」

「前にお父さんが千円で十万勝ったとか言って、私に色々買ってくれた事があったから、きっと簡単なんだよ」


などと言うので来てみた。

ただ私が付いてきて良かったのだろうか?

不幸体質で全額失うって事は無いだろうか。

不安に思いながらも私はカジノへ足を運んだ。

高そうなシャンデリア。

飲み物を運ぶバニー。

そしてお肉の焼ける匂い。

気を抜いたらヨダレが出そう。

まあ、勇者は別の意味でヨダレを垂らしているが……。

そうこうしている内に案内人の女性が私達の前に現れた。


「飲み物は歩いているバニーからご自由にお取り下さい」

「お食事はコイン一枚で自由に食べて下さって構いません」


そう言うと彼女はコイン売り場へ案内してくれた。

私達は千ベル分の五十枚のコインを手に、スロットコーナーへ移動する。

二十五枚ずつ、三枚掛けをし、あっという間に私のコインが無くなってしまった。


「やったぁ、七だ」


勇者は大喜びし、私にコインを分けてくれるのだが……。

当たらん。

何一つ当たらん。

それでも、隣で勇者が七を当て、コインを順調に増やしてくれる。

彼女の父親が言ったように、千ベルが十万ベルになるのでは?

私は期待を胸に、勇者にご飯を食べてくる事を伝え、コイン一枚を手に持ち、食事スペースへ移動した。


第21話 完

後編へ続く。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ