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第9話[約束]
「テメー、いきなり何しやがる」
そう叫ぶ私だったが痛みは無く、私は自分の右腕を見て怪我が無い事を確認した。
「この通り、私は女神様との約束で生物に与えるダメージはゼロなんです」
「正直、私は舐めていたのかも知れません」
「対話で世界を救おうなどと考えなければ、今頃魔王も討伐できたかも……」
そう言うと緑は伝説の武器は仲間達が装備する事を告げた。
刀以外、装備すると体が腐る事も……。
「ついて来て下さい」
「武器に魅了されたかは知りませんが、新しい武器を手にして魔物を狩りまくった人なら知ってます」
「きっと、彼女を見れば武器を作れるようになりますよ」
緑はそう言うと私を部屋から連れ出した。
本当に武器をまた作れるようになるのだろうか?
私は不安と希望を抱きながら彼女の後をついて行く。
できればまた、武器を作りたい。
そう思いながら……。
第9話 完




