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第2話[その後前編]

父は街から拐って来た鍛治職人の娘を我が国が誇る有名な鍛治職人に預けたの。

彼女はレイナと名付けられ、預けられた鍛治職人からは実の娘の様に可愛がられていたわ。

そして年月が経ち、父の悪政は目も当てられないものになっていった。

民は重税で苦しみ、周辺の街や村は父によって滅ぼされ奴隷として扱われていく。


「勇者?」

「そんなの待っていられるか」

「ワシが魔王を滅ぼしてやる」


父は勇者より先に魔王を倒そうと息巻いていた。

恐らく魔王を倒し、この世界を牛耳りたかったのでしょう。

確かにこの国の武力は凄まじいものだった。

だけど、その代償は民達の笑顔。

皆が苦しみ辛そうな顔を浮かべる中、物心がついた私はこの国の……。

私の父がして来た事を知った。

異様なまでの不快感。

できる事なら、この身に流れる父の血だけを抜き取りたい程に私は父を軽蔑した。

そして更に月日が流れ、私は父を殺そうと思い、仲の良い錬金術師のサーベリックとレイナに相談したの。


「国王を暗殺したいから姿を消す薬を作れとな?」

「アーちゃんよ、出来なくも無いがお金がかかるぞ」

「私ら子供じゃ薬の素となる素材を取りに行けないのでな」


「お金なら何とかなります」

「だから……」


「うーむ、他ならぬアーちゃんの頼み……」

「分かった、やってみるとしよう」


「私は金何か要らないぜ」

「剣を作る材料は鍛冶屋に揃ってるしな、こっそり盗んで作ってやんよ」


こうして私達は父を殺す為に動き出しました。


第2話 完

第3話へ続く


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