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第7部第1話[ブランガガル]

ブランガガルの城下町。

町は活気があり、道行く人達は明るく、とてもあの街を滅ぼした国とは思えない様子に日菜達は唖然としていた。

いや、ああいった事を繰り返しているから国が豊かなのかも知れない。

日菜はそんな事を考えながらお城の門まで向かう。

門番に勇者一行だと告げて、国王に会える様に取り次いで貰い、日菜達は謁見の間へと案内された。


「ようこそ、勇者様とその仲間達よ」

「私がこの国の王、アーネ・マルマトルよ」


自分達と歳の変わらない少女が玉座に座り、そう挨拶して来た。


「えと、あなたが王様ですか?」


日菜の問いにアーネは笑う。


「こんな子娘が王で信じられないかも知れませんが、私がこの国の王で間違いありませんわ」


彼女の口調や優しい笑顔で日菜達は益々混乱する。

あの街をこの女王様が滅ぼしたというのか?

いや、年齢的にそれは無い。

なら、滅ぼしたのは前の王様?

病気か何かで死んで、彼女が玉座を継いだのか?

そう日菜達が考える中、彼女は兵士達を下がらせ日菜達に話しかけた。


「勇者様達がこの国に来た理由ですが、もしかして伝説の武器職人をお探しでは無いですか?」


「えっと、そうですけど……」

「その前にですね」

「あの……、ここに来る前に滅んだ街を見まして……、その……」


言葉を詰まらせる日菜を見て、アーネは悲しい表情を浮かべた。

そして街を滅ぼした後、この国がどうなったのかを彼女は日菜達に語り始めた。


第1話 完

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