表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
178/367

第26話[採用、三人目]

もう、誰でもいいや。

ちゃんとした人なら、誰でもいい。

いや、寧ろ修行だと言って面接に来た最初の人達でもいい。

そんな事を考え始める日菜の前に一人の少女が現れた。


「初めまして、アアメルツ・リーサと申します」


深々とお辞儀をし、笑顔が素敵なリーサちゃん。

何故か椅子に座らず、ずっと立っていた。


「えっと、何でずっと立ってるの?」


また変な子じゃ無いのかと疑心暗鬼の日菜にリーサは笑顔で答えた。


「はい、勝手に座るのは失礼かと思いまして、座っても宜しいですか?」


それを聞いた日菜はショックを受ける。

何て自分は愚かなんだろうか。

あれだけ中学生の時、高校受験で面接の練習をしたというのに……、そうだ、普通はどうぞと言われて椅子に座るものだった。

それなのに私は彼女を変人扱いして……。

まあ、今までは普通にドカドカ椅子に座っていたから、それが常識なのかと思っていたんだけど……。

とにかく、この子は採用かな。


「それで、ここで働きたいと思った動機は何でしょう?」


「いっぱいあるんですけど、いいですか?」


そう言うと彼女はスタリエ食堂について語る。

スタリエと日菜の相性やチームワーク、更には料理の味や、従業員全員の可愛さなど、力説し褒めていく。


「こんな素敵な職場で是非働いてみたいなと思いまして、駄目ですか?」


彼女の問いに、日菜とスタリエは即答し「採用」と叫んだ。

それを聞いて彼女は喜びながら心では「フッ、楽勝だわ」と笑っていた。


第26話 完

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ