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第15話[後悔]

力を合わせ、何とかドラゴンを討伐した日菜達は、ドラゴンの腹を裂き、ペンダを何とか救いだした。

足をくっ付け、治療魔法をスタリエが唱え、ペンダを治療していく。

元気になったペンダを見て安心した日菜達はドラゴンの首を切り落とし、酒場へ持って帰ろうとする。

そんな日菜達をペンダが呼び止めた。


「肉は持って帰らないのか?」


「いいよ」

「どうせ不味いから」


日菜はそう言うと、皆んなでドラゴンの頭を持ち、酒場へと持って帰って行く。

そして報酬を手に入れ、宿屋へ帰るとペンダがこっそり持って帰ってきたドラゴンの肉を机の上に置いた。


「さあ、焼いて食べようぜ」


日菜達は顔を見合わせ、期待はしないものの、せっかくだからとドラゴンの肉を頂く事にした。

スタリエがステーキにして、それぞれのテーブルの上に置く。

そして日菜達はその肉に齧り付いた。

するとどうだろう。

今まで食べた魔物より臭みは無く。

どちらかと言うと牛肉に近い味だった。

だが……。


「めちゃくちゃ硬い」


硬すぎて飲み込むタイミングがよく分からない。

結局、硬すぎて、あまり美味しくは無かったものの、食べられない訳では無かったので、日菜達はドラゴンの肉を全て完食した。

そして翌日。


「あれ?」

「何だか体が軽いなぁ」

「んっ?」

「何だか勇者が可愛く見える」


「日菜ちゃんこそ、いつも可愛いけど、今日は一段と可愛く見えるよ」


これがドラゴンの肉の効果だとペンダに聞かされ、日菜達はあの時、お肉を持って帰らなかった事を酷く後悔するのであった。


第15話 完

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