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第5話[妹は渡さない]
昼食を終えたペンダは緑と一緒に遊んでいた。
ペンダに向けられる緑の全力技、だがペンダが受けるダメージはゼロ。
「あはは、全然痛くないけど、何か興奮するな!」
変態が一人増えた事に、日菜達は頭を悩ませていた。
勇者とかいう変態で、精一杯だって言うのに……。
寄りにもよって、魔王軍の変態が付いてくるとは……。
それにしても彼女、すごく馴染むのが早い。
緑ちゃん何か、姉を慕う妹の様に……。
ハッ、姉を慕う妹……。
「分かった、あなたの目的は緑ちゃんね」
そう言うと日菜は緑を抱き寄せた。
「我がパーティの癒し、緑ちゃんを魔王軍に勧誘する気なんでしょう」
「日菜、何言ってるの?」
「ストレスが原因で頭おかしくなっちゃったの?」
スタリエに突っ込まれ、正気に戻る日菜。
そんな日菜を見て、ペンダが笑う。
「面白いなぁ、本当、昔を思い出すぜ」
何処か切なく悲しそうな表情。
日菜は悪いと思いながらも、ペンダの過去について尋ねたのだった。
第5話 完




