150/367
第40話[ボーナスデー]
馬車の荷台。
暗い雰囲気を晴らそうと勇者は日菜にセクハラをしていた。
「いや〜、今日も日菜パイは最高ですなぁ〜」
そう言って日菜のパイを揉み、すぐさま日菜の攻撃に備え身構えるのだが、日菜は反撃しなかった。
「今日だけだから」
「おぉ〜」
今日だけ日菜パイ揉み放題か〜。
「添い寝は?」
「今日だけなら」
「おおぉ〜」
次に勇者はスタリエの方を見る。
「スタリエちゃん、使用済み靴下……、くれる?」
「はぁ?」
「くっ、今日だけよ」
そう言うとスタリエは靴下を脱ぎ、勇者に手渡した。
「おおおぉ〜」
「じゃあさ、足を舐めても?」
「ぐげぇ、くっ……、今日……、だけなら……」
「おおおおぉ〜」
勇者は笑顔を浮かべ、スタリエに靴下を返した。
「日菜ちゃん、スタリエちゃん、いいよ、気を使わなくて」
「気持ちだけで私はすごく幸せだよ」
「ありがとう」
日菜とスタリエは「勇者」と呟き、勇者を見直していた。
そんな中、勇者は心の中で笑う。
下がりに下がった好感度、この機会で上げとかないとね。
第40話 完




