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第15話[施錠]

この日、日菜は覚えたての施錠スキルを使いドアや窓に鍵をかけ、ベッドで寛いでいた。

廊下の軋む音が聴こえ、ドアノブがガチャガチャと回り始めた。

日菜は布団を覆い、勇者が諦めて帰るのを待つ。

しばらくして、ドンドンと強い衝撃音が響き渡り、日菜は恐怖した。


「流石だね日菜ちゃん」

「だけど、私だって勇者なんだからね」

「施錠スキル何かには負けないよ」

「待っててね、日菜ちゃん」


怖い怖いと連呼して布団の中で日菜は震え、そしていつの間にか眠りについた。

翌朝、日菜は施錠スキルを解き、窓を開け朝日を浴びる。

何故だか勇者は外で寝ていたそうだが、とりあえずこれからは快適な朝を迎えられる事を知り、日菜は安堵した。


第15話 完

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