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第10話[最高の逸品]

トロッケ王国に着いた日菜達は王様に挨拶しようと思い、お城に来ていた。

あまりの人の多さに驚きながらも、謁見の間へと通される。


「よくぞ参られた」

「ささっ、どうぞこちらへ」


王様は玉座から降り、日菜達を客室に案内した。

椅子に座らされ、しばらく経つと日菜達の前に料理が置かれる。

香りの良いソースと交わったお肉の焼けた匂い。

まるでスライムかと言わんばかりのプルプルとしたカラフルなゼリー。

これらを前にし、日菜達はフォークとナイフを手にした。


「ワシが作った料理なんじゃが、いかがかのう?」


王様自ら作った料理。

こんなおもてなし初めてだ。

そんな事を考えながら、日菜はお肉を口に運んだ。


「すごく美味しいです」


口の中で広がるソースの香り、肉の甘味と絡まって食がどんどん進む。

できる事ならご飯と一緒に食べたかったなぁ。

そんな事を考えている間にお肉を食べ終えてしまう。

残すはお口直しのデザート。

林檎風味のゼリーがとても美味しかった。


「気に入って貰えて良かったぞい」

「実は近々、この国で料理大会を開くんじゃが、良かったらお主らも出んか?」

「勿論、優勝賞品もあるぞい」


そう言うと王様は席を立ち、優勝賞品の伝説の賢者の杖を持って来た。


「すごい、見てるだけで魔力の波動を感じるよ」


日菜ったらあんなに、ハシャいじゃって、そんなにあの杖が欲しいのかしら?

仕方ない。

料理大会、出てやろうじゃない。

日菜にその事を伝えると日菜は凄く喜んだ。


「スタリエさんが出るなら優勝間違いなしだよ」


日菜にそう言われ喜ぶスタリエ。

宿屋に戻るとスタリエは大会に向けたメニューを考え街のお店を見て回り、大会が開かれるまで宿屋で待った。

そして大会当日、日菜達の声援を背にスタリエは予選会場へ向かうのだった。


第10話 完

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