表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/367

第12話[いざっ、宝探し]

氷の国の女王様から感謝された。

王様も女王様の不倫を、呪いのせいだからと言って許し、二人の愛は更に深まったとか……。

そんな二人からダイヤの発掘の許可を貰い、私と勇者と緑ちゃんの三人で、女王様から派遣されたタンクトップが似合う屈強な男達の案内の元、ダイヤの発掘へ向かっている。

私は目を閉じて、あの時の事を思い出す。


「女王様、どうかお考え直しを、屈強な男達じゃ無く、美少女の派遣をどうか……」


額を地面に擦りつけ、懇願する勇者。

そんな勇者に女王様は首を横に振る。


「申し訳ない勇者殿、我が国の女性達ではダイヤの発掘は無理なのじゃ」

「並の男でも発掘する事ができぬ」

「だから、その道のプロを呼ぶしかないのじゃ」


なら仕方ないと諦める勇者では無かった。


「発掘には我がチームのエース、緑ちゃんがいます」

「なので、男は必要ないのです」

「必要なのはそう、チアガールです」


私は溜め息を吐き、勇者を無理にでも立たす。


「勇者の言う事は気にしないで下さい」


回想を終え、私は目を開けた。


「ここから険しくなりますぜ」


「うるせぇ、顔近づけんな」


悪態を吐く勇者の口を塞ぎ、私は派遣された男性に謝った。


「お願いだから失礼な事を言わないで」


「だって……」


「今度添い寝してあげるから」

「お願い」


「本当に、約束だよ」

「嘘ついたら怒るからね」


私は頷き、溜め息を吐く。

これもスタリエさんの為……。


第12話 完



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ