表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/367

第5話[おかしな女王様]

勇者は剣を振りかぶる。

その間、女王の取り巻き達が女王の盾となるが、それを勇者は容赦なく斬り伏せていく。

次々と恍惚な笑みを浮かべながら倒れていく男達。


「緑さん、私達は何を見せられているのでしょうか?」


「さあ、分かりません」


肉の盾が破られたというのに余裕を見せる女王。


「いいでしょう」

「私の力、お見せしましょう」


そう言って呪文を唱え始める女王だが、勇者の方が速かった。

勇者の攻撃を受けた女王は奇声を発し、何やら口から黒いモヤみたいなものが吐き出されていく。


「何ですかあのモヤ、何か気持ち悪いんですけど……」


そう言うとララは、黒いモヤめがけ呪文を唱え魔法を発動させるが……。


「ぐっ、最近の子は待つ事も知らんのか」

「この、馬鹿たれが」


モヤに怒鳴られ、ララはつい謝ってしまう。

そんなモヤに勇者が話しかける。


「黒いモヤから美少女がっていう展開を期待したけど……」

「さっきの台詞聞いて、期待出来なさそうだったから、殺すね」


そう言うと勇者は剣を構えた。


「待て、妾は魔王軍幹部の中では可愛い方だぞ」


疑いの眼差しを向ける勇者に、モヤはセクシー担当だと告げる。


「ちなみにカップは?」


「Aだ」


怒りに震え、剣を強く握る勇者。


「待て、待つんだ」

「胸の大きさで判断するでない」

「妾はガス系統の魔物だから胸は仕方ないのだ」


そこまで言うのならと勇者は剣を下ろし待つ事にする。

女王の口から全てのモヤが吐き出され、形が形成されていき……。

そして勇者の前に背の小さい、露出が多めの少女が現れた。


「フン、どうじゃ可愛かろう?」

「妾こそ、魔王軍幹部最強のガチュミじゃ」


第5話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ