第1話[伝説の勇者誕生]
目が覚めると私は異世界にいた。
目を瞑り私は過去を思い出す。
台風の日、増水した川に落ちてってそんな事はどうでもいい。
その後の事だ。
美しい女神様に異世界を救って欲しいと頼まれた。
正直、もっさりした男なら断っていたが、あんな美しい女神様に頼まれたら断れない。
それに、異世界転生って事は、あんなロリっ子から果はセクシーで美人な大人のお姉さんまで、可愛い女の子にモテモテなんでしょう?
最高じゃない。
私はこの世界でツンデレお姫様からヤンデレ少女、全てを攻略して百合ハーレムを作ってみせる。
その為にもお城に行って王様に挨拶をしなくては。
頭の中でどうしたら良いのか何となく分かる。
恐らく、大切なイベント何かは脳内に直接情報が送られてくるのだろう。
お城の門番に適当に話しをして通して貰う。
王城の間とかいう所に向かい、私は王様に挨拶をした。
「よくぞまいった勇者殿」
王様の話が全く耳に入ってこない。
そう、私は王様の隣に座っているお姫様に目が奪われていたのだ。
「ああ美しき姫、どうか私を踏んで下さい」
戸惑う姫様に対し私は土下座をして頼み込む。
美しい姫様のおみ足に踏まれ、気持ち悪いのよ豚野郎と罵られたい。
私は興奮を抑え頼み込む。
姫様は嫌々ながらも引き受けて下さった。
私の頭に姫様の足の重みを感じる。
「どうかこのままグリグリしながら、気持ち悪いのよ豚野郎と罵って下さい」
姫様はそれに従い、グリグリしながら罵って下さる。
「き、気持ち悪いです」
「この、豚勇者」
息を荒げながら私は異世界転生できた事を歓喜した。
これからこんな生活が続く何て最高じゃない。
後にこの出来事が伝説となり、後世にまで語り継がれる事となる。
変態勇者誕生と……。
第1話 完