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締め切り

 飲み会が終わり翌日になった。

 アラームがなり、おもい体を置き上げる。

 昨日の飲み会を二次会まで行ってしまった。

 そのおかげで寝不足で体が重く感じる。

 目を細め頭をボーっとする。

「昨日はやりすぎちゃったかな・・・・」

 クローゼットを開け、学校の制服を取り出し部屋着から制服に着替える。

 ワイシャツを着てズボンを履こうとしたとたん海斗の携帯がなる。

 携帯の画面を見ると編集者から電話が来ていた。

「もしもし、吉川海斗です」

『海斗先生』

「はい・・・・・」

「原稿の締め切りが今週なんですが、大丈夫ですか?」

「・・・・・ん!?」

 あわてて壁に貼ってあるカレンダーをみる。

 すると今週の日曜日が締め切りだった。

 今日は火曜日。

「すみません・・・・・わすれてました・・・・」

『あちゃちゃ・・・』

「すみません・・・・・」

『どうします?締め切りを伸ばしますか?発売日がいつになるかわからないですが」

 そうだよね・・締め切りを伸ばせば発売日がいつになるか・・・・

 でも、いまからやっても締め切りに間に合うか?

 いや多分、今週間寝なければ間に合うか。

「大丈夫です、なんとかします」

『わかりました、まってます』

 さてと、今日から寝ないようにしなけれ。

 海斗は学校の制服に着替え、ご飯や歯を磨いたりと一通りの準備をして学校に登校する。

 登校時、授業中、休み時間などあらゆる時間を使って小説のネタを考える。

 いいネタが思いついたらメモに記入する。

 

 放課後になり、野乃花と一緒に帰る。

 一緒に帰る時は小説のネタの事は考えないようにした。

「今日なんか寝不足みたいだけどなんかあった?」

 今日そんなやばい?自分では何も感じないけど・・・・

「んー何もないかな」

 理由はないが野乃花には昨日の飲み会の事は黙っておこう。

 確かになんか眠い気がする。

 でも、眠れない・・・・

「そうなんだ、なんかあったら私に言ってね?」

「あ、うん」

 野乃花は微笑み、海斗に近づき手を組む。

 海斗の肩に頭を預け、まるでカップルのような感じでに見える。

「今週の土曜日、海斗の家行っていい?」

 げ・・・・それはちょっと厳しいような気がするが・・・

 野乃花の目がキラキラしてる。

 そんな可愛い顔されたら断れない。

「・・・・い、いいよ・・・・」

「やったー!」

 野乃花はおおはしゃぎする。

「俺が出なくても勝手に入ってていいからね?」

「わかった」

 相当嬉しいのか、ルンルンとリズムを取りながら帰る。

 野乃花と別れた後、家の近くの業務用スーパーに行きエナジードリンクを箱返し家に帰る。

 家に帰って、テレビも見ず仕事机に向かいパソコンを見つめキーボード叩く。

 それから寝ることもなく次の日を迎えた。

 そんな日をつずけてたらあっとゆうま土曜日になっていた。

 海斗のおでこには冷えペタをはり、テーブルと床には飲みきったエナジードリンクの缶が転がっていた。

 部屋の匂いはもちろんのごとく、エナジードリンクの匂いがし、月曜日や火曜日と比べ物にならないほど部屋が汚くなっていた。

 部屋の中で鳴り響くキーボードを叩く音、その音は止まることもなくずっと鳴り響く。

 海斗はパソコンの画面をだけを見ている。

  





 野乃花は可愛い今時のファッションをし、海斗の家に向かう。

 野乃花の家は海斗の家から電車で20分ぐらいの所にある。

 海斗の部屋があるマンションまで行き、海斗の部屋のドアの目の前に立つ、持参した鏡を持ち、髪型が変じゃないか確認する。

 確認し終わった後、緊張しながらもインターホンを鳴らす。

「・・・・・」

 何も返事が帰ってこない。

 もう一回インターホンを鳴らすが・・・

「・・・・・」

 やっぱり出なかった。

 確か『俺が出なくても勝手に入ってていいからね?』って言ってた気がする。

 野乃花は恐る恐る、ドアノブを捻る。

 簡単にトアが空いた。

「お邪魔します・・・・・」

 やっぱり返事がなかった。

 どこか行ってるのかな?でも鍵閉めないで行くような事は海斗はしないはずどうしたんだろう?

 それにしても、何だろうこの匂い。廊下まで臭うこの匂い。

 この前泊まった時と違う匂い、申し訳ないが臭い・・・・

 何があったんだろう。

 野乃花は廊下を進み、多分海斗がいる部屋へ行く。

「・・・・・」

 カタカタカタカたと鳴り響く。

 机でパソコンを叩く海斗の姿。

 この姿は泊まりに行った時に見た集中している海斗の姿だった。

 部屋の周りを見ると散らばっている飲み物の缶がある。

「・・・・・?」

「・・・」

 ようやく海斗が気づいた。

「・・・そっかもうそんな日になったのか・・・」

「うん・・・」

 海斗は目がの下が黒ずんでいて、いかにも具合悪そうな顔をしていた。

「ごめんね、部屋汚くてとりあえずそこら辺座ってて・・・」

 海斗に言われたとうり座る、すると海斗はまた机に向かい集中する。

 今は午前の10時。

 何しようか・・・そうだお昼ご飯を作ったり、この部屋を片付けよう。

「海斗・・・・」

「んー・・・」

 返事が帰ってきた。

「この部屋片付けたり、お昼ご飯作ってもいい?」

「いいけど、昼ご飯は多分食べれないかも・・・」

「わかった・・・・」

 お昼ご飯が一緒にご飯が食べればいのは寂しいが、それ以上の海斗が忙しいのは聞かなくても目に見えてる。

 まずは海斗の作家としての活動を優先しなけらば。

 そうして野乃花は部屋の片付け、お昼ご飯を作る。

 テーブルや床に落ちている缶をゴミ袋に入れ、窓を開け部屋の換気をする。

 お昼も一人で食べる。

 午後3時ごろ。

「終わったー!」

 大声で海斗が言う。

 海斗は原稿を編集者に送り、ベットに寝っ転がる。

「お疲れ様!」

 野乃花が笑みを浮かべ海斗に言う。

「うん、ごめんね何もできなくて」

「大丈夫だよ」

「後、少しだけ寝かせて」

「ずっと寝てなかったんでしょう?」

「まーね」

「なら早く寝なさい」

「わかった」

 その後、海斗は数分で眠りについた。

 野乃花も海斗の寝顔を見ていたら自分も眠くなってきた。





 いい匂いがし、目を覚ます。

 この匂いはカレーかな?

「おはよう、と言ってももう夜の7時だけどね」

 俺が寝てる間にこんな時間が過ぎていたのか!?

「よくねれた?」

「うん、寝らたよ」

「それは良かった」

 野乃花が微笑む。

「今日の晩御飯はカレーだよ!」

「おう!さっきから美味しそうな匂いがしてたんだよんね」


 野乃花と海斗はカレーを食べ、一人用のベットに二人で入ってイチャイチャした後すぐに寝てしまった。



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