心の声が聞こえる
野乃花とであって一ヶ月が経ったある日の放課後、俺たちはいつもの通り一緒に帰っていた。
いつの間にか、俺は野乃花のことが好きになっていた。
二人の関係は最初の頃に比べて、言葉使いや二人の仲はちじまっている。
そんな二人を見て学校の噂では(あの二人、付き合っているらしいよ)とか(あの二人でエッチな事したらしいよ)など言われている。
俺には何でそんな噂がたつのかわからない。
「ねぇ、海斗」
「ん?」
「海斗は好きな人とかいるの?」
(好きな人がいるなら教えてほしい、だって私の好きな人は海斗だもん!)
なんだ今の声!どっから聞こえてきたんだ?
今は俺と野乃花しかいないはずだ。
でも、野乃花があんな事言うのか?
その反面、学校で噂している奴らのいたずらなのかもしれない。
だが、今は冷静に答えよう。
「好きな人か、・・・一様いるよ」
「そうなんだ・・・だれ?」
(好きな人誰?誰!)
また聞こえた。いったい誰なんだ?
本当に野乃花なのか?
「それは教えられない・・・」
そんなの言えるか!
だいたい俺の好きな人は・・・野乃花だ。
本人の前で言えるか!
でも、本当に好きなのは野乃花だ!
その瞬間、野乃花の顔が赤くなり、同時に野乃花の心の声が聞こえてくる。
(そんな、、わわ私なの?ぷしゅー」
なんで築かれてんの⁈
俺、野乃花に好きだって言ってないよね!
間違いなく言っていない。
なのになんで?
取れあえず、今は忘れよう。
「どうかした?」
「いや、なんでもない」
(まさか、私だとは思はなかった。 てことは私たち両想いだよね、、、)
野乃花の頬が赤らみ、海斗も頬が赤らむ。
2人はそのまま何もしゃべらず歩く。
「そう言えば、今週の日曜日空いてる?」
「空いてるけど、なんで?」
「いや、2人でどこか行かない?」
「いいけど、どこ行くの?」
(やったー!海斗とデート楽しみだなー)
「それは、、、原宿とか渋谷とか」
「わかったわよ、行くよ!」
(デート!デート!)
「じゃ、日曜日ね!」
「わかってる、私こっちだからまたね」
(また明日会おうね、私海斗のこと大好きだから)
「おう、またな!」
海斗は自分の家に帰り。
ベットの上で寝っ転がる。
何で野乃花の心の声が聞こえるようになったんだろう。
そういえば、亡くなったおじいちゃんが言ってたな。確かあれは、俺が小学1年生のころ「いいか海斗、吉川家には代々伝わる言い伝えがあるんじゃ。それはな、、、お互い両想いだとお互いの心の声が聞こえるようになるのじゃよ。お前もいつかはこの時が来るであろう。」って言ってたな。
それが本当なら、この問題は解決する。
野乃花の声が聞こえるようになった週の土曜日、海斗はベットの上で寝ていた。
海斗の部屋1kのマンションで、部屋には仕事机、ベット、テーブル、テレビ、本棚が2つある。
親とは喧嘩し、別々で暮らすことになった。
その喧嘩はまだつずずいており、親も海斗も謝る気はない。
海斗がベットでゴロゴロ寝ていると、玄関のインターホンが鳴る。
インターホンのカメラに映ったのは、先輩作家だった。
「おーい、海斗開けてくれないか?」
「わかりました、すぐ開けます」
海斗は玄関を開ける。
そこにいたのはジャージ姿の和多啓介だ。
啓介は数々の大ヒット作品を書いてきた超大人気作家、そしてゲームのシナリオライターをしている海斗の2番目に尊敬している作家であり、心強い先輩作家である。
「久しぶり、海斗!元気にしてたか?」
「久です、和多さん全然元気です」
「そうか、元気そうでなによりだ!」
啓介は笑みを浮かべ、袋から何か取り出す。
「これ飲まないか?」
啓介は袋の中にあったビールをテーブルに置く。
「飲まないですよ、未成年だから飲んだらつかまります」
それに明日は大事な予定があるんだから。
それは・・・野乃花とのデートだ。好きな人とのデートは絶対行かなきゃならない。
それを、俺の体が言っている。
「それに、あしたは大事な用事あるんです」
「ほう?その用事とは?なんだね」
「そ、それは言えないです」
何で、よりによってそこに首尾を突っ込む!いつもは絶対にそこには突っ込まないのに。
やれやれ・・・・・。
「まさかお前!好きな人とのデートだな?その顔はそうだな?」
「何で、分かったんですか!?」
え!?まさか超能力者?いや、今までそんなことなっかた。
なら、偶然?
「やっぱりそうだったか、俺が何年ラブコメを書いてるとおもってんだ。それくらいわかる」
なんてすごい人なんだ、そんな人初めて見た・・・・。
「それより、ビールを一杯だけ飲ませてくれ」
「いいんですか?まだ夕方ですよ?」
「いいんだよ、若いうちしかできまいからな」
啓介はビールを開け、口に流し込む。
ゴク!ゴク!
「くぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!うまい!海斗、恋愛に困ったら俺に聞け!恋愛なんて人生に何回できるかわからない、だからこそ一回一回大切にしなければならない。好きになった女性をやさしく、メロメロにし、付き合い、結婚し、子供が生まれる、そして・・・・家族を一生幸せにする。それが我々男性のやること。
付き合って別れる人もいるし、結婚してもすぐに離婚、子供が生まれたら子供へのdvで離婚する人も世界にはいっぱいいる。
いいか海斗、これから恋愛で辛いことがあるかもしれない、でも諦めちゃダメだ、諦めないでそのまますすめ!そしたら何かが見えてくるはずだ」
「そうですね、諦めたら終了ですよね・・」