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回復しました!

なんとかあげられました!

今回も短いです。


それから一週間もすると体調は完全に回復した。でも一ヶ月近くベッドの住人だったから、体力は落ちているし、筋力も落ちている。もちろんダンスなんて踊れるわけがない。

結果、両親から今シーズンの夜会などには出席しないようにと言われてしまった。

私自身まだ人前でダンスを、いやレオンハルト様の隣に立つのもおこがましいと思っていたから両親からの話も逆に助かったと思ったくらい。


病気は確かに悪いこともあったけど、良かった点も一つある。病気は体力だけではなく脂肪も減らしてくれた。もう少し二の腕やウエスト部分を減らしたいが、だいぶ目標としている体重まで近づいてきた。幸い胸は残ってくれたので、十分豊かな胸に私自身は満足している。


そして私が体力、筋力の回復、ダイエットの再開を始めたところにレオンハルト様からの訪問の旨が手紙で届いたのだ。





うそ、まさか本当にまた来て下さるなんて。

とりあえず、ドレスに着替えて髪だって整えてもらわないと。


体型が変わった為、ドレスは全て新調した。ちなみに趣味も以前のアーネストは色も派手でフリルを沢山使ったデザインが好きだったが、私自身はシンプルで綺麗系が好きだった為、新しいものは形は様々だが以前のものとは全く違うタイプのドレスになった。


正直、今のアーネストにはふりふりなドレスより綺麗で大人っぽいドレスが似合うと思う。自分で言うのはなんだが、ドレスを着た自分を鏡で見た後、やっぱりこっちの方が似合うと自画自賛してしまった。


これで多少はレオンハルト様の前に出ても大丈夫かしら?


今日はAラインの型で青のグラデーションが美しいドレスだった。髪もハーフアップにしてもらう。顔の横に髪を垂らして少しでも輪郭を細く見せようという作戦だ。


まぁ、今さら見た目をどうにかしたところでレオンハルト様が好意的に見てくれるかはわからないけど。





そして、その時は来た。

前回とは違い、きちんと応接間でレオンハルト様を迎える。

レオンハルト様は前回同様、私を見た後驚いた表情をしていたが、固まることはなかった。

もう一つ前回と違うのはレオンハルト様の右手に花束があること。


まさか


「前回は見舞いの品一つなく、悪かったな。」


そう言うと持っていた花束を私に差し出してきた。

一瞬、思考が停止する。


「こ、これを私にですか?」


私以外にいないとわかっていてもつい問いかけてしまった。


「他に誰がいるんだ」


何を当たり前のことをと憮然とした様子で言われ、慌てて花束を受け取る。色とりどりの美しい花束に自然と笑顔になる。

嬉しすぎて泣いてしまいそうだ。実際、視界が少し歪んでいる。泣かないように目元に力を入れ、レオンハルト様にお礼を伝える。


「ありがとうございます。とても、嬉しいです」

「そ、そうか。それなら良かった」


レオンハルト様は私と目が合うとすぐに視線を外してしまった。その様子に一気に気持ちが萎んでいく。


目を合わせるのも嫌なのね。


花束を貰えたことで少し油断してしまった。レオンハルト様は私を見るのも嫌だったことを思い出す。

その後は極力レオンハルト様の顔を見ないように、ずっと俯き気味にしていた。その為、レオンハルト様がずっと私を見ていた事に気が付かなかった。




次は新しい(?)人物が出てきます。

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