レオンハルトside 1
短いです。
サラッと読んでいただければ・・・。
サブタイトル直しました。(3/3 21時)
俺はその場所に近づくにつれて機嫌が悪くなるのがわかった。理由はただ一つ。婚約者に会うからだ。
あの自堕落的な体、自分の良いようにしか物事をとらえない頭。爵位が高いからといって周りを見下す態度。正直何もかもが嫌だ。
別に見た目にこだわりがあるわけじゃない。ただ自分中心に世界が回っているとでもいうような考えや、それが前面に出ている見た目が嫌なんだ。
母上に言われて仕方なく見舞いに来た。手紙を書くのも面倒だったのと、事前に伝えて色々準備されて時間を取られるのも嫌だったので、言われたその日に向かった。とりあえず、顔を見てすぐ帰ればいいだろう。その時はそう考えていた。
・・・・・・誰だ?
ベッドの上には特に整えていないだろうに艶やかな白銀の髪に、熱の為か少し潤んだラベンダーの瞳。肌は病気のせいもあるだろうが白く美しい。
その少女に声を掛けられ、我に返る。
アーネストなのか?いや、今本人がそう言ったではないか。だが見た目が全く違う。いや髪や瞳の色は同じだが。
視線を頭の先から確認するように見ていくと、生地の薄い夜着からその白く柔らかそうな肌が見え、胸元からは豊満な胸が・・・
「っ!!み、みっともない姿をしているんじゃない!」
「え?・・・きゃあ!!も、申し訳ありません!!」
慌てて怒鳴るように言った後、顔ごと視線を外すが横目でアーネストを見る。彼女は慌ててショールで肌を隠していた。そして目にする彼女の表情は・・・
なんだ!その顔は!?
目は先ほど以上に潤んでいるし、白い頬が今は赤く染まっている。ショールを掛けた肩は微かに震えているように見える。
なんだ!?なんなんだ!?本当に彼女はアーネストなのか!?
見た目もそうだが、雰囲気が全く違う。謙虚で、儚げで。
一瞬演技かとも思ったが、王宮で見る大人たちの化かし合いを見ていれば、それが演技ではないことはわかる。
その為、尚更彼女の変化に戸惑った。
何か言わなければいけないと思いつつも、何も出てこない。
そうしている内に彼女の方から声を掛けられ、その場にいる言い訳も出てこない為、また来ると言い残して部屋を出た。
帰りの馬車の中で、俺はまだ戸惑っていた。
一体なんなんだ。本当なら顔を見て、体調管理がなってないとか嫌みの一つでも言ってやろうと思ったのに。
・・・体型が随分変わっていたな。病気であれほど一気に変わるものか?
呼び方だって、いつもは名前で呼んでくるのに、今日は殿下呼びだった。
そういえばここ半年は静かだったな。もしかして減量でもしていたのか?
いや、あれに限ってそんなことは、いやしかし今日の様子から考えればないことも、ないのか?いや・・・
そうして城に着くまで、いや城に着いてからも俺はもんもんとした気持ちを抱えたままだった。
今日、もう一話あげたいと思います。
頑張ります!