ゲームが始まったけれど・・・。
すみません。
気がつけば日にちが空いてしまいました(汗)
アーネスト視点に戻ります。
それから時は過ぎ、ゲームが開始した。
しかし私の想定していた内容とは180度違って物事は進んだ。
中には想定内のこともあったけど。
まずヒロイン。
ヒロインであるリーディアは私と同じ前世持ちだった。そして狙いはレオンハルト様。
正直、それを知った時の絶望は言葉では表せない。
なぜ私がリーディアが前世持ちでレオンハルト様狙いだとわかったのか、それはあるイベントを見てしまったから。
出会いイベントはそれぞれのキャラクターで発生しており、回避してみようとしたが無理だった。
そしてゲームでいう初めてのキャラクター選択。そこでリーディアはレオンハルト様を選んだ。
私は心配でレオンハルト様のイベントが起こる場所で待っていたら、レオンハルト様とリーディアが現れたのだ。
あぁ、ヒロインはレオンハルト様を選んでしまった。私を絶望が襲った、と思ったらそれはすぐに去っていった。
レオンハルト様は、それはもうリーディアに対してあっさりさっぱりとした対応だった。クールというかいっそ冷酷なんじゃないかと思えるほど。
そしてレオンハルト様は、これまたあっさりとその場を去っていった。
私は思わずイベントではなかったのかとも思ったがレオンハルト様の態度以外、場所、日時、ヒロインのセリフ全てがイベントと同じだった。ゲーム通りではないのかと混乱しながらも、少しの安心を感じた。
そこで私はヒロインのリーディアが前世持ちであることを知った。
私と同じように混乱していたリーディアは「え、これレオンハルトのイベントだよね?場所も日時も間違ってないし、セリフも完璧だったはずなのに・・・なんで??」とブツブツと呟いているのを聞いてしまったから。
私はリーディアに自分も前世持ちであることを伝えるか悩んだ。
正直に話してレオンハルト様を諦めてもらおうかとも考えた。けれど、結局私は話さなかった。
最初のイベント後、悩んだ挙げ句暫く様子を見ることにした私はレオンハルト様のイベントが起こる場所で待ち伏せるようにした。結果そのほぼ全てにレオンハルト様とリーディアは現れた。
レオンハルト様は最初と変わらず全てスルー。少しは進捗があるかと思えば、全くない。それどころかレオンハルト様のリーディアに対する好感度は下がっていく一方だった。
なぜ私がそれを知っているかといえば、レオンハルト様から直接話を聞いていたから。
あの夜会の後、私たちは順調に関係を深めていっている、と思う。別に直接好きだと言われたわけではないけれど、態度がとても柔らかく私の好きなあの笑顔も見せてくれる。
それは私が学園に入学してからも変わらず、学園内でも共に過ごすことが多い。
初めリーディアの名前が彼の口から出たときは、嫌な汗をかいてしまったけれど内容は行く先々で何故か会うことや、男性に対して距離が近すぎるといったことだった。その表情からはけっして好意的な感情は受け取れなかった。
だからリーディアがレオンハルト様ではなく他の攻略対象者へ移るなら、私も前世持ちであることを話してお互い協力出来ないかと考えていたが、彼女はどれだけレオンハルト様にスルーされても他の人へはいかなかった。それどころか私がしていないことを私にされたと周りに言い触らすことさえあった。
ゲーム通り明るく平等な態度で接する彼女は男女共に友人が多い。ただゲームと違うのは男性に対して気兼ねなく触れたりする態度に、ある程度爵位の高い令嬢たちからはよく思われていないということ。
私の話も一瞬学園内に広がったが、そういった令嬢たちは安易にその話を信じることはなかったし、友人やお義兄様、そしてレオンハルト様がそういった事実はないと信じ、周りに伝えてくれた為、すぐに収まった。
そんな彼女に私が前世持ちであると伝えても、状況が良くなるとは思えなかった。
それからもリーディアは時々私のことを悪く言いながらも、レオンハルト様を諦めることはなかった。
私は信じてくれている人がいる、何よりレオンハルト様が信じてくれている。そのことが何より心強かった。
だからなのかもしれない。
いつも張り詰めていた気を一瞬抜いてしまった。それがあんな事になってしまうなんて・・・。
一旦ストックがなくなるので、次は少し間が空くと思います。
でも今月中にはあげていくので、少々お待ち下さい。




