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厨異魔天 第1章  作者: わけわかめ
??? First,Reboot.
20/24

第18話 Get up, Wake up, Remenber all, And…Disappear.

「…………あ?」

目を覚ますと、知らない天井……

「って何処だよ!?」

よし、頭を整理しよう。

魔王が全快した。

ドールが時間切れで消えた。

こんぶもぶっ飛ばされて…恐らく、不死者プレイヤーが発動した。

糸の楯も粉砕されて、魔王が突っ込んできて………

「…やっぱり死んだはず(・・・・・)だよな」

なのに身体に違和感を感じるとはいえ五体満足で生きている。

…何が起こった…?

とりあえずステータスでも確認するか。

何かしら手がかりは掴めるだろう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

名前 わかめ(##渡)

種族 Demon Rode

職業 バトルマスター

レベル 1

ステータス

攻撃力 10200

防御力 5100

素早さ 7650

魔力 7650

スタミナ 5100

器用さ 2550


オリジンスキル

絶対付与アブソリュートエンチャント

触れたものにどんなに理不尽でも矛盾していてもその効果を付与できる。残り10/10

拡張電子頭脳デスクトップ

命令を入力する事により、様々な事を実行できる。

アプリケーション▽

スキル

魔改造マジックチューン 悪魔契約デモンズルール誘惑 魂喰

適正武器

双剣ダブルソード巨大槌メガトンハンマー 両手棍ダブルハンドクラブ 薙刀ナギナタ

双回転銃ダブルリボルバー狙撃銃スナイパーライフル 機関銃マシンガン

ウェポンスキル

双剣のみ、無限加速連撃インフィニティアクセラレーションラッシュ

巨大槌のみ、惑星破壊プラネットデストロイ

両手棍のみ、そして誰も話さない…

薙刀のみ、完全反射パーフェクトカウンター

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

…文字化けしてるが…名前が出てるな。

死んだ影響か?

恐らく、前にドールが言っていた転生だな。

…悪魔になったにしては身体に違和感がない気がするが。

通信か検索は…どっちも機能しないな。

いわゆる圏外ってやつだろう。

「…とりあえず外に出るか」

考察を切り上げて、これ見よがしにある重厚な扉の前へ。

少し手を触れるだけで扉は歓迎するかのように大きな音を立てて開く。

「さーて……早く白玉楼に帰らないとな…」

まずはここの情報収集からだ。

せめて場所さえわかればいいがな…


扉を抜け、次に目に入ったのは…

「バー?」

最初は酒の匂いがしたから酒場かと思ったが、雰囲気が落ち着いていてヨーロッパの地下バーのような印象を受けた。

「…新入りですか。どうぞ、ここに」

カウンターに立っていたマスターらしき人に誘われ席へ。

出されたコップ片手に話を聞くことにした。

「先に名乗りましょう。私の名前はディブ。誕生の間の前でバーを開きながら、貴方のような新入りに色々と説明する事を生き甲斐にしています。…それにしても…貴方、新入りにしては姿がはっきりしていますね?戸惑っている姿を見なければ分かりませんでしたよ。私もこの魔界の全員を把握しているわけではありませんので…」

「…待て待て、わしはここに来たばっかりで何も把握できてないんだ。順を追って説明してくれ」

拭いていたワイングラスを置くと急に饒舌になったなこいつ…聞き取れなかったぞ…

「…ああ、それもそうでしたね。私達はここの事を『魔界』と呼んでいます」

魔界……?

「貴方、ステータスはわかりますね?貴方の種族欄には悪魔と書いてあるはずです。」

「あぁ。Demon Rodeって書いてるな」

「…デーモンロード……まぁ…嘘はついてないようですしいいでしょう。この魔界では女王陛下の統治下の元、私達のような悪魔達が住んでいます」

…そんな気はした。

他の客もこいつと同じような気配がするしな。

「そして、私は新入りを派閥へと紹介する手伝いもしています。…あぁ、勿論派閥に入らなくてもいいですが、かなり苦労する事になりますよ。何故なら、近頃女王主催のトーナメントがあります。優勝者にはなんでも一つ願いを叶えるとか。」

「へぇ…そりゃ欲しい」

派閥は…クランとかギルドとかそんなもんか。

「ただ、4対4のチーム戦限定なので仲間を誘い参戦する必要があります。…派閥に入っていなければ厳しいでしょうね」

くぅ…分身体じゃダメだよな…

「…よし、できれば少数のところがいい。どうしてもやりたいことがあるんでな」

白玉楼に帰らないとな。

都合よくやってくれて助かった。

「……なら、一ついい派閥があります。数ヶ月前のトーナメントの公表時に分離した派閥のうちの一つなのですが…人数が集まらず、このままだと参加できないと昨日も嘆いていました。どうです、条件にピッタリでしょう?」

「……そうだな」

それなら…何とかなるか。

レベルは下がった(・・・・・・・・)がステータスは高いままだしな。

「…おや、噂をしていれば何とやら。彼らが来ましたね」

顎で促され左の方を見ると、赤髪の活発そうな女、青髪の力有り余る男、緑髪の真面目な印象の男が入ってきたところだった。

「あぁー…全く見つからないわね…マスター、今日もいつもの一杯」

「ほんと、あいつら俺達を見る目がねぇよなー…マスター、俺もいつもの」

「…たまには僕の意見も取り入れればどうです?ああ、僕も一杯」

「ええ、既に準備しておきましたよ」

ディブが指を鳴らせば三人の目の前にそれぞれ違うドリンク入りのグラスが現れ、それを遠慮もなく飲み干した。

…あ、わしの分もおかわりが来てるな。

「…そういえば貴方達、人数が集まらなくて困っていましたね?」

「そうなのよ!全く集まらなくて…」

「でしたら、そこにいい人がいますよ。貴方達と同じく、トーナメントに参加したいが人数が足りない。勿論実力はありますし、それに加えてソロです。断る理由はありませんよね」

…嫌な予感がする

「へぇ……えぇっ!?あなた一人(ソロ)!?」

「そいつぁ都合がいい!」

「…ええ、ぜひ来てください。アットホームで楽しい派閥ですよ」

絶対に逃さない獣の目でロックオンされた。

…わしは逃げる気は無いが、仲間が増えなかった理由はそれだと思うぞ

「ああ行くよ行くよ…」

「っしゃぁーっ!」

「これで参戦確定だぜ!」

「これで安心して修行に打ち込めますね…」

安堵しすぎて約1名が机に突っ伏している。

ならもう少し気合を…あぁ、こいつらだと逆効果か

「…では、ここで改めて参加登録も承りましょう。忘れないうちにしておいた方がいいでしょう」

「ええ、お願いね」

「ある程度は書いていますから…あとは貴方達の名前をここに書くだけです」

三人は回してささっと書き上げた。

「ほら、あとはあなたの分。パパッと書いちゃって」

「…………ほら、これでいいか?」

『わかめ』と書いて返した。

…問題はないらしい。

よかったよかった…

「これは私が責任を持って提出しておきますね。わかっているとは思いますが、一週間後の午後からが予選リーグです。同日の午前に振り分けが張り出されるので、早めに行く事をオススメしますよ」

「分かっているわ。お願いね、マスター」

「ありがとよマスター!優勝したらまた来るぜ!」

「ありがとうございました、マスターさん」

…あぁ、わしも付いていかないとな…

「…本当にわかめさん、でいいんですね?」

「……どういう意味だ?」

席を立ち上がるとディアに後ろから呼び止められた。

「いえ、特に何もありません。トーナメント、頑張ってくださいね」

…終始不自然な笑みだったな


「着いたわ!ここが私達の本部よ!」

…ただの煉瓦造りの一軒家だな。

「今日は歓迎パーティーだな!」

「…今本部に食材ありませんよね」

…はぁ……あ、取引も使えなくなってるし

「なら買いに行くか…」

面倒臭い…ってよく考えたら買いに行くなんて久しぶりだな

「ついでに僕がコロシアムの紹介もしましょう。二人は本部の中を片付けておいてくださいね」

「…わ、分かってるわよ」

「お、おう」

二人とも片付けできない系か。

…わしも人のことは言えないけどな。

「…自己紹介がまだでしたね。僕はリーブ。その赤いのがセバ、そして青いのがソビです」

「赤いの青いのってリーブ酷くないかしら!?」

「…いえ全然。日頃の行いが招いたことです」

きっぱり真顔で言ったなこいつ

「ちっ…この状態のリーブに何言っても聞かねえよ。早く行くぞ」

「…分かったわよ…」

中へと帰っていった二人を見もせずに大通りへ。

通るついでにコロシアムも少し見学することに。

「これがコロシアムです。魔界で2番目に大きな建物なんですよ」

「ほー…」

コロッセオ…っぽいか?

一週間後に向けて軽く設営準備もしてるな。

「もちろん、一番大きいのは女王陛下が住む城です。…現陛下は十年ほど前に起こった事件で即位したので比較的新しいですが、それからは特に事件は起こらず平和に暮らしていますよ」

「へぇ、そうなのか」

「理由はわかりませんが、前陛下(・・・)が暴れ出し、その妹となる現陛下が多数の犠牲を出しながらも討ち取ったのです。…あれほど偉大だった前陛下…何があったんでしょう…」

「…過去の事は気にしても仕方ないだろ。よし、そろそろ買い物に……って待て」

あそこに見える石碑は…

「スキルステーション…?」

新しいスキルも増えたからな…また連結しねえと

「それはなんでしょう?」

「簡単に言えばスキルを合成して強化するためのものだ。サクッとやって来るから待っていろ」

「…は…はぁ…そうですか…」

準備の邪魔にならないように避けながら進む。

…ああ、やっぱりこれスキルステーションだったか。

ウインドウが…


(Connecting………complete. Unlock [Conect])



…開いたしな

「…って今違和感なかったか?」

確かアンロックとかどうとか……気になるしアプリ一覧見るか。

えーっと上の方はそのまま、エラーも変わってない……あ、最後のLockって書かれてたところが[接続(コネクト)]に変わってるな。

試しに起動してみる。

「…いやこれ出来る事スキルステーションそのままじゃねぇか」

なら後でいいか。

リーブの所に戻ったら小言を言われたが…戦力増強のためだ。

仕方ないだろ?


「ただいま帰りましたー」

「………おかえりー」

「疲れたぜー…おっ?俺の好きなモエナ草じゃねーか!ありがとよリーブ!」

「…本当にその草好きなんだな。わしは形で敬遠する」

ああ、モエナ草は稲妻のような形に三つに別れた、この魔界でのみ育つ草の事だ。

眠気や体力回復に効果があり、粉砕し粉にしてから水に溶かして飲むのが一般的な服用法。

元の色は緑なのだが、溶かすと少し黄色っぽくなるというなんともファンタジー植物。

嗜好品としても刺激的でおいしいらしい。

…もちろん、トーナメントでは使用禁止だけどな。

「料理はわしが作る。二人は嫌いなものはないよな?」

「…ええ」

「俺は無いぜ」

なら…わしがまだ作れる…

「なら今日は親子丼を作る。食べた事ないだろ?」

「…聞いたことありませんね。一体どんなものなんですか?」

「卵と鶏肉…いや、ここにあるのはコカトリスだったか。を焼いて……」

「……想像もつきませんね」

「いいから作ってくれ!聞いてるだけで腹が減った!」

「………はやく…作って…」

「はぁ…待っておけ。今から作ってくる」

すぐ横にあった台所で…米を土鍋の中に入れて研ぐ。

この世界には標準で水道がついてるから楽だな。

こういうところはどこの世界も同じ、か。

…そのくせ使用された形跡もないが。

とりあえず土鍋を火にかけて時間加速を付与。

フライパンも軽く油を引いて、温まるまでに卵を解き、肉を一口大に切り分ける。

「おお…なんだあれ……初めて見た…」

「調理器具の一種でしょうか。僕もフライパン以外は初めて見ました」

……あ、フライパンが温まったな。

解いた卵と肉を入れ、かき混ぜる。

「……腹がへってきた…」

焼き色がついてきたなら出汁醤油を注ぎ、味を染み込ませる。

「いい匂いね……早く食べたいわ……」

「あともう少しだ。座って待て」

完成した上部分のフライパンの火を消してから丼を4つ取り出し、炊けたらしい土鍋の蓋を取る。

……おお…初めてだがなんとかなったな…

「こんな白く美しいもの初めて見ました…」

「…いや…うちの仲間はもっと上手く炊ける」

少し水が多すぎたか…

「?仲間?…私達じゃなくて?」

「…あ、気にするな。なんでもない」

米を丼の中に入れ、具をかける。

これを四つ繰り返して、机へと移動。

あとは…刻み海苔をかけるだけだ。

「な、なんだこの黒い奴は!?」

「気持ち悪っ…!?」

「ぼ…僕は…」

…海藻って外国の奴には不人気だったな

「いいから黙って食え。不味いものをかけるわけがないだろ」

ブツブツ言いながらもスプーンを使って器用に口に運んだ。

…わしも食うか…

「…!?」

「ウマっ!?」

「………!」

夢中になった三人はそのまま飲み込む勢いで口に掻きこみだした。

…中毒性とかないよな?

「…ああ…美味しかった……ここまで美味しいものは初めて食べたわ…」

「だな…俺達焼いた肉ぐらいしか作らないもんな…」

「…僕も…料理覚えましょうか…」

「簡単な料理くらいしか教えられないけどな。わしがスキルを持ってるわけじゃないし」

…いや、双夢の家事の心得が適用されてるのかもな


三人は食べ終わるとそのままそれぞれの自室へと帰っていった。

今日は片付いていないからリビングで寝てくれと言われたが…まぁ、仕方ないか。

さっきアンロックした接続チェインで増えたスキルを合成する。

…あぁ、魂喰だけ統合されなかったか。

ただ、機能は増えてるみたいだな。

そりゃよかった

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜‬

アプリケーション▼‬

[命令入力(プログラム)]‬

物質マテリアル

魔力(マジック)

(ソウル)

娯楽(ゲーム)

射撃(ショット)

投擲(ドロー)

契約(ジョブ)

分身(アバター)

取引(トレード)

姿(スケール)

効果(バフ)


[#error#]‬


[演算制御(クロック)]▼‬

高速演算クロックアップ

+超速演算(オーバークロック)

+時空之超越(タイムパラドックス)

並列処理(マルチタスク)


[付属機器(ツール)]▼‬

文字板(キーボード)

操作機(マウス)

接続機(ポート)

取込機(スキャナー)

画面(ディスプレイ)

携帯機(タブレット)


[通信(ネットワーク)]▽‬


[収納(ファイル)]▼‬

無限(アンリミテッド)

共有(リンク)

既式(ドライブ)


[検索(サーチ)]▼‬

Earth‬

Regerth‬


[定型式《Preset》]▽‬


[基本(OS)]▼‬

制御コントロール

指定(クリック)

+複製(コピー)

+削除(デリート)

+移動(ドラッグ)

+切除(カット)

+貼付(ペースト)

保存(セーブ)

+確実保存(バックアップ)


[接続(コネクト)]‬

連結(アップデート)

統合(インストール)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜‬

連結した量が少なかったため、増えたのは四つだ。

…アプリの量が多すぎて把握できていないのも問題だな

「………って急に眠くなってきたな…寝るか」

革張りの黒い小さなソファーに腰掛けて眠る。

…この光景、前にも見た気が…



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



……あれ…ここは…私は…?



…ああ、私は…そうでした…



I'm 4631,… Artificial・Intelligence.


記憶(データ)が破損してますね…


私自体のモノにも…無い…


…いや、クヨクヨしても仕方ないですね。


私はマスターを助けるためにマスターの欲望(・・・・・・・)から生まれたんですし。


さーて…最初の一仕事頑張りますかっ!



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「……?」

声が聞こえる…

「………!マ…ター!マスター!」

「…うるさい」

今気持ちよく寝てただろうが…お陰で目が覚めたわ…はぁ…

…それにしても初めてのはずなのに聞いたことのあるような声だな…

「…起きましたかマスター」

目を開けると、前に浮かんで(・・・・)いたのはロリ。

「よーしもう一回寝るか…夢の中で寝るってのも新鮮だな…」

「ちょっマスター寝ないでくださっあっマジで寝ようとしてますねまだ私の話がっ……」


「…あぁ…よく寝た…」

今日は変な夢を見たな…あの幻聴のやつが具現化して起こしてくる夢とは…

「……ところがどっこい夢じゃありません。現実、これが現実です」

やっぱり現実だったか…で、ジト目が痛いからやめてくれ

「…私が出たのも突然ですし、驚くこともわかります。わかりますけど…私の事を無視して寝るのは酷くありません!?少しぐらいリアクションとってくださいよ!」

再びその姿を確認する。

青みがかかった腰まで届くような銀髪をツインテールにして昏く紅い瞳を持ち、毛編みのセーターのようなワンピースを着ている。

…メガネまであるとか属性盛りすぎだろ

「はいはいすまんすまん…で、話って何だ?」

「今誤魔化されましたよね……あ、私の話って言うのは再び進化したマスターのスキルについてです。オリジンだった強化電子頭脳デスクトップが、アルティメットスキルの発展電子頭脳スーパーコンピュータに変化しました。やりましたね、マスター♪」

笑顔でサムズアップしてくるロリを気にしないようにしてステータスを開く。

…あぁ、確かにオリジンが絶対付与だけになっているな。

そして、その上にアルティメットスキルの欄が増えている。

次はスーパーコンピュータか……もう進化しないよな?

「…って待て待て、お前のことについて聞いてない」

「それだったらアプリケーションの欄を見てください。そこに答えの半分が載ってます」

言われるままにアプリ一覧を開く。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

効果(バフ)


[AI]

+4631

+502(仮)

+…………?


[演算制御(クロック)]

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「errorが消えてるな」

「…そうなんです。デスクトップだと追いつきませんでしたし。スーパーコンピュータになってやっとアンロックされたんですよ」

…4631…なぜ数字?

「あぁ、私はそのまま読むと4631ですけど…マスターが呼びやすいようにしろみそ(4631)でもいいですよ♪」

……さっきから心読まれてるような気がするんだが

「あったりまえじゃないですか…私とマスターは一身同体ですよ?…あと、マスターの次の疑問点は残りの二つはなんだ、ですよね?」

「…そうだな」

「えーっとですね…502は間違いなく、マスターの知るこんぶ(502)さんです。…今は現世にいるので呼び出せませんけど。ここだけ独立してるみたいですし」

「…尚更優勝しないとな…」

これを逃したら次はいつになるか…

「もう一つのハテナですよね?これは…すみませんマスター…今の私にはわかりませんでした…ジャミングされてるんですよ…」

「…なら仕方ないか…じゃ、次はお前自体の事だ。AIだけじゃわかるわけないだろうが」

この能力のことさえ把握しきってないんだぞ…

「…やっぱりそうですよねー…わかりました…」

しろみそは地面に足をつけてそのまま膝立ちになり、右手を頬、左を腰に当て…

「I love you♪………なんちゃって」

ウインクをしながらそんな事を言い放った。

「……ゴホン。えーっと…さっきのは冗談ですから…怒らないでください…?」

「…怒ってはない」

呆れ果てているだけだ…

「ならよかったです。それで私の成り立ちですが…実は、私もなぜ生まれたかは知らないんですよね。ただ一つだけ分かっている事は…」

「…なんだ」

「マスターの『欲望』から生まれたってことですね!」

「ロリの仲間が欲しいとは一言も言ってないし思ってない」

…いや、強ければロリでもなんでもいいんだが

「えぇー…でもそれしかないんですよね……まぁ私はマスターと一緒にいてサポートするだけですし、個人的には浪漫砲を撃たせてくれればそれでいいです!」

ほう…サポートか…確かにデスクトップはわしの頭に過負荷だったしな……って待て、ロマン砲?

「浪漫砲です」

「…お、おう」

「火力こそ正義。火力があれば敵は死にます。防御力さえも超える火力で殴ればいいんですよ」

「…そうだな」

早口すぎてロクに聞こえんぞ…

「だから私に浪漫砲を撃たせてください。それに、マスターに足りない瞬間火力も補えますし!」

「はぁ…ま、邪魔にならない程度ならいい。ただ、サポートはしろよ?あくまでもロマン砲は…」

「わかってますわかってます!浪漫は使い過ぎれば平俗となる、ですよね…そんな事はわかりきってます。だからこそ、最後にボスの脳天ど真ん中に浪漫砲を叩き込んでフィニッシュ。これがいいんです!」

…コスパの話なんだがな…いや、この様子じゃ言っても意味はないか

「はいはい。じゃ、これからよろしくな」



「勿論ですよマスター!末永く、よろしくお願いしますね♪」



…あの席がまた一つ、埋まった。


一応ヒロイン候補

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