第4話 星の導き手
「お前マジで?」
「本当ですか?」
二人に本当に驚かれた。
「じゃ、じゃあ星痕も知らないんですか?」
とミアが聞いてくる。
「いや、星痕は知ってるよ、ほら!」
そういって髪を持ち上げると額に幾何学的な模様が見えるはずだ。
「へーお前は額にあんのか、先代の星の導き手と同じところだな!
「はい!羅針盤のフィクシス様ですね!」
「フィクシス?」
その名前を聞いた瞬間なにかとてつもない違和感を感じた。時々ある自分になにかが欠けているような感覚。そして焦燥感。
「大丈夫か?アルファルド?」
「ああ、大丈夫だ、ミア続けてくれ。」
なんとか気持ちを落ち着けるとミアに話の続きを促した。
「は、はい。といっても魔星獣をたくさん倒してたことや羅針盤という星痕があったこと、魔星獣に殺されたことぐらいしか知らないんですけど。」
「そっかありがとう、ところでミアの星痕はどこにあるんだ?」
そう聞くとなぜかミアは顔を真っ赤にして固まった。
「あ、あの私の星痕はその、ここでは見せられないんですけど。」
「ん?なんでだ?」
なにか特別な事情があるのか?
「あ、あの私の星痕はその、鎖骨の少し下らへんにあるんです。」
鎖骨の少し下らへん?ということは胸の、、、、
「ご、ごめん、ミアそういうつもりじゃなかったんだ。ほら、セントも謝れ!」
「俺も?なんで?ごめんな?」
「いえ、大丈夫です。」
気まずい空気が流れる。
「あ、あのセントさんの星痕はどこにあるんですか?」
とミアがセントに聞く。
「あ、ああ、俺の星痕は右肩にあるんだ!ほら!」
と言ってセントは右肩の服をずらして見せてきた。
たしかに右肩に星痕がある。
「ちょっと詳しく見ていいか?」
とセントに聞く。
「ああ、もちろんいいぜ!でもなんでだ?」
「まあまあちょっと待てよ。」
そう言って俺はじっくりと調べ始めた。
「ど、どうしたんでしょう?」
「わからん!」
二人の怪訝そうな声を聞きながら俺は調べる。
「お前どうした?」
「いや、、、、わかった!お前の守護星は鷲のアクイラだな!」
俺がそう言うと二人はとても驚いた。
「正解だ!なんでわかったんだ?」
「星痕には星別に特徴があるんだよ!」
「すごいですね!アルファルドさん!でも、なんで星の導き手は知らないんですか?」
「ああ、そのことなんだけど」
「俺は過去の記憶がほとんどないんだ。」
「ええええーーーー」
二人の声が重なった




