幻の家族
初めまして‼初投稿のクセに連載小説なんか書いてすみません‼でも、この作品は、自分でもずっと書きたかった待望の作品です。皆さんにいい感想を持っていただけたら、と思います。まだまだ未熟なんですが、応援してもらえると嬉しいです‼
「お父さ~ん‼見てみて‼私、賞とったんだよ‼スゴいでしょ‼」
一人の小さな少女が私めがけて駆け寄ってきた。
少女は満面の笑みで誇らしげに手に持っていたものを見せた。
「おぉ、凄いなぁ、流石だな」
その少女に向かって私が声を掛ける。
少女は嬉しそうにはにかみながら、
「ふふふ、でしょでしょ~‼」
と言った。
やがて、少女は大きくなり、立派に成長した。
そして駆け寄ってきた時の少女よりも1.5倍もの背丈になった彼女は、
「父さん、もう隠さなくてもいいよ」
と静かに呟いた。
「……何のことだ、隠すって」
私はうまくはぐらかして見せた。
だが、彼女はもう真実を知っている様だった。
「隠さないでよ、母さんの事」
彼女は静かに、でも強く訴え掛けた。
「だから母さんは仕事で遠くへ……」
「遠くってどこ?飛行機に乗って乗って行く場所?それとも……」
少女は唐突に言葉を止めた。そして
「父さん、私もう全部知ってるのよ……母さんの事」
と小さな声で話始めた。
「たまたま、中2のお正月の時に聞いてしまったの……。父さんと、母さんのお兄さんが話をしているところ……。」
驚いた。私は当時小6だった彼女を傷つけないために、今まで彼女に隠している事があった。
「母さんはもう帰ってこなくて、二度と会えないってこと……」
少女は黙り混むと、顔をあげて悲しそうに微笑んだ。
「つまり、母さんは死んじゃったってこと」
そうだった。妻は本当に海外に行く予定で、行く途中に飛行機事故で亡くなった。
少女は精一杯涙をこらえ、溢れ出す寸前に
「ごめんね、父さん……こんなこと、いきなりこんな話持ち出して……
でもね、知っててほしいの、父さんには。私はもう、大人だってこと」
と謝ってきた。
「あぁ、お前は少なからず大人になってきている」
私は静かに彼女の成長を認めてやった。
「うん、高校生になったばっかのクセに、生意気言ってごめん……」
彼女ーー私の娘はそう言うと、黙って自分の部屋に戻っていった。
私は改めて実感した。
娘は大人になり、いつしか離れるときが来るということ。
娘は誰かを好きになり、その誰かと結ばれる時が来るということ。
そして、私や娘も死に、いつしか人間は絶滅していくのではないかということ。
「お休み、梨世」
私はそう言うと、座っていた椅子から立ち上がり、自分の部屋に戻った。
ガチャガチャ。
俺は鍵を開け、ドアノブを回して家に入った。
最近増えつつある電子ロック式のドアとは違い、今はボロ感がむき出しとなる鍵開けタイプだった。
周りと比べると、大分年期の入ったーーつまりはボロいーーアパートの中は、暗かった。
手探りで部屋の電気を探しだす。
「ただいま……」
と言ってみたものの、返事をする者も居らず、一人寂しく5畳1部屋の家のなかへ入った。
俺に家族はもういない。
父親は女を連れて夜逃げし、母親は俺を生んだ後逝ってしまったし、兄弟は存在しない。
いつからか一人ということに慣れてしまい、叔父叔母夫婦の優しい気遣いを拒み続けた。
俺には家族がいない。
家族なんて幻の存在だった。
中学生になったばっかで社会的にもまだニュービーな私ですが、小学生の頃から頭の中でずっと考えてきた作品です。イラストも得意だったりするので、漫画にしてみたりもしました。人に読んでもらうのは初めてですので、他の人の目線だとどうなるのかドキドキです‼このお話はSFだったりファンタジーだったりな作品になってますが、時間があったら他のジャンルもどんどん書いていく予定です。この『人間型殺人機』というお話で、リセたちがどんな風に活躍していくのか、あたたかく見守ってください‼