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その1
某年1月2日。
晴。
私は、午後から妻と近くの神社に初詣に行くことになっていました。
昼食を終え、仕事用のリクライニングチェアの背もたれを倒して横たわり、デスクに両足を乗せ、窓の外の空をぼんやりと眺めていました。
目を閉じると、すぐに眠気が漂ってきました。
寝てはいけない、そう思い、スマホを手に取りニュースサイトを開きました。
一瞬、私の名を呼ぶ声が聞こえた気がしました。
耳を澄ませます。
今日は誰かが訪ねてくる予定などありません。
それに、1月2日に突然訪ねてくる人もいないはずです。
私は再びスマホに目を落としました。
すると、また私を呼ぶ声が聞こえました。
私は体を起こします。
もしかしたら、デリバリーかもしれません。
——1月2日に?
そうも思いましたが、念のため玄関へ向かい、扉を開けました。
開けた先に、男が立っていました。
配達員ではなさそうです。
「よう」
男が言いました。
私はその顔を凝視します。
「え!? お前こんなとこで何やってんだ?!」
思わず口をついて出た言葉でした。
その男は、二十年間、音信不通だった友人だったのです。
そして私は、その二十年の話を聞くことになるのです。
1月2日のこの晴れた日に…




