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第3話


 「…拙者に、何か用でござるか…?」



 …拙者??



 …やばい



 話しかけちゃいけなかったかも…



 やばい匂いがプンプンする。


 なんか今、…へんな語尾じゃなかった??


 袴は汚れてて、男とは思えないほどに髪が長い。


 コスプレでもしてるのかって感じだった。


 それに、男が持っていたのは竹刀じゃなかった。


 “刀”。


 時代劇とかで見たことがあるアレ。


 あのまんまだった。


 黒い鞘に、独特な模様がついた柄が、非日常的なフォルムの中に際立っていた。


 近くで見ると、思ったよりも太くて、思ったよりも長かった。


 「不審者」だっていうことは、一目瞭然だった。


 これは警察案件かな…


 おとなしく通報した方が良さそう…



 スマホを取り出そうとすると、男は白目を向いて、パタンッと倒れた。


 私の声に反応した直後だった。


 だらんと力の抜けた腕が、コンクリートの上に伸びる。




 「………………嘘でしょ?」




 ………え?




 …………………死んだ?




 ……………いや…………でも……………えっと…




 

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