短編のジャンル別の文字数について
はじめに
本作はあくまで、「なろうで執筆を始めてみた初心者」が迷った際の情報まとめとして書いています。
私自身は文系では無いので、文系バリバリの方には劣ります。
なのでマサカリはやめて下さいね。
心をおおらかにしてお読み頂くか、無理そうならブラウザバックをお願いします。
こんにちは、あるいはこんばんは。
「とりあえず短編を書いてみよう」
今年、そう思い立った人もいたのでは無いでしょうか?
短編に挑戦してみたいと思っている人も居られるかと思います。
それでも「どのジャンルで、どのくらいの文章量でまとめるのが良いのか分からない」と、迷っている方は多いのでは無いでしょうか?
今回は「そんな貴方の背中を押す内容になれば」との思いで、ジャンル別の短編の文字数と評価ポイントの関係をデータで用意しました。
※「小説家になろう」は以降、「なろう」と省略表記しています。
───お品書き
・新人作家の短編について
・最も重要な投稿時間
・ジャンルごとに好まれる文字数が異なる
・短編のグラフと所感
・データ集計時に思ったこと
・さいごに
───新人作家の短編について
まず、簡単にはPVが付かず、ポイントも付かないことを知っておきましょう。
ベテランの短編作家さんたちと比べるとかなり厳しい結果となりますが、あまり悲観的になる必要はありません。
それでもPVやポイントがつかないと凹む気持ちは理解できます。
なので今回は、それらを少しでも伸ばすための情報を纏めました。
───短編で気を付けるべき点
気を付けるべき点は、投稿時間と作品タイトル、それからジャンルです。
なろうトップページの「新着の短編作品」に表示される、作者名、作品タイトル、ジャンルが重要となります。
最後に投稿時間。
それについては次の項目で触れていきます。
───最も重要な投稿時間
読者が、なろうトップページを閲覧する時間が最重要となります。
例えば深夜帯に投稿しても、なろうトップページを閲覧している読者数が少ないので効果がありません。
連載と異なり、短編は初回の投稿時間がそのままトップページへの掲載時間となります。
連載は新しいエピソードを投稿するたびに閲覧される可能性が発生しますが、短編は一度埋もれると中々発掘して貰えません。
自分の作品・ジャンルと相性の良さそうな時間を選びましょう。
───ジャンルごとに好まれる文字数が異なる
評価ポイントを得るには、ジャンルごとに好まれる文字数が異なることを知っておくべきです。
連載と短編でも異なります。
そのジャンルの読者が好まない文字数で出しても、評価を得るのは難しいのです。
例えば、「ガッツリとしたものを求めているのにペラ一枚で済ませている」とか、「ベッドで横になって寛ぎながら読みたいのに、広辞苑レベルのを押し付けられた」など、好みと合わないものは、優れていても評価に結びつかないことを知っておきましょう。
食事処で考えると分かり易いかも知れません。
・お腹が空いていて、たっぷり食べられそうと思って入店したのに、量が少なくてガッカリした。
・ほんのちょっとで良かったので、オシャレ盛りっぽい店を選んだのに、量が多すぎて後悔した。
どちらのケースも、味が良かったとしても手放しでは褒めづらいですよね?
ハンバーグ定食に求める量と、高級ケーキに求める量も異なります。
つまりはそういうことです。
───短編のグラフと所感
今回はその発想を元にデータを集計し、各ジャンル別の短編の文字数グラフを用意しました。
所感も添えています。
(ざっくりの主観なので、雑なのはご容赦ください)
集計期間:2025年01月01日~2025年08月22日
◆異世界恋愛:
最も高いptを叩きだしているので当たれば大きい。
文字数が多い作品の方が高いptとなっているが、それだけの文字数を読ませる自信があるレベルの高い作品と言える。
◆現実世界恋愛:
短編では、かなりの不遇ジャンル。
作品数は多いが、平均ptはほとんど伸びない。
◆ハイファンタジー:
作品数に対しての平均ptの伸びはとても良いジャンル。
異世界転生/異世界転移であるか否かの更なる分析が必要そう。
◆ローファンタジー:
ピークも250ptに届かないという不遇ジャンル。
なぜここまで不遇なのか更なる分析が必要そう。
◆純文学:
200~2500文字の作品数は非常に多いが、その文字数帯ではほぼptがつかないジャンル。
ある程度の文字数でしっかりと纏めなければptはつかない。
◆ヒューマンドラマ:
作品数に対し、平均ptの伸びは非常に良いが、実質的にはジャンル詐欺も多く存在するので判断が難しい。
比較的読まれるジャンルではあるが、伸びるのは異世界恋愛のジャンルエラー作品の疑惑。
ヒューマンドラマというジャンル自体が曖昧なジャンルと言えるのかも知れない。
◆歴史:
作品数が少ないマイナージャンル。
作品数の割に平均ptはついているので、好む読者は一定数いる。
◆推理:
作品数が非常に少ないマイナージャンル。
なのに平均ptの伸びは良く、ファン層が確実に存在する。7500~10000文字辺りが狙い目。
◆ホラー:
作品数は意外と多いのに、ptは伸びない不遇ジャンル。
多い作品数は、公式のホラー企画が影響していると思われるが、200~2500文字の2500作品近い大量のホラーは、ほとんどptがついていない。
◆アクション:
作品、平均pt共に底辺のマイナー不遇ジャンル。
作品数が少ないので、少しでもptがつけばランキング上位に出られる。
◆コメディー:
人気ジャンルとは言えないが、どの文字数帯でもptが付きやすいジャンル。
特に短い文字数での平均ptの高さは群を抜いている。
◆VRゲーム:
短編は思っていた以上に作品数が少ないジャンル。
平均ptも全体的に低いため、読者としても連載にしか興味が無いのかも知れない。
◆宇宙:
不人気ジャンルではあるが、ptは少しだけ入るジャンル。
このジャンルを熱心に応援している人がいるのか、10pt作品が多い。
2025年は、一人の作家があからさまなジャンルエラーで大量投稿していて、それが大量の0ptを生み、平均を押し下げている。
◆空想科学:
宇宙と比べ、作品数は倍以上になるのに、平均ptは半分以下に落ち込む不遇ジャンル。
要因は更なる分析が必要だが、SFの「宇宙 or その他」でその他枠として選ばれている節があり、幅が広すぎるのが影響しているのかも知れない。
◆パニック:
マイナー不遇ジャンルではあるが、アクションと比べると完全に上位互換。
ジャンルとあらすじだけで状況が把握しやすいのもあってか、低くはあるが、文字数帯によっては平均ptの伸びも悪くない。
◆童話:
一万文字までは文字数が多いほどに平均ptの伸びが良いジャンル。
2500文字未満は平均ptが低い。だが、文字数に比例し、尻上がりにptが伸びている。
挑戦するのなら、ある程度しっかりした文章量にするのが良さそうなジャンル。
◆詩:
これほど作品数が多いとは意外だったジャンル。だが、平均ptは低い。
文字数も少ない文字に集中しており、5000文字以上の短編作品が今年はまだ存在しない。
◆エッセイ:
作品数は人気ジャンル。
平均ptは決して高くないが0ptは25%を切っているので、最低限のptが付きやすいジャンル。
◆リプレイ:
トップクラスの不人気ジャンル。ノンジャンルを除けば作品数はぶっちぎりの最下位。
読まれてもいなさそうなので、このジャンルで挑戦するのはオススメしない。
◆その他:
作品数は多い。それだけ既存ジャンルに当てはまらない作品が多いのかも知れない。
文字数が多いほどに平均ptは上がっているので、しっかりとした文章量で纏めると良さそう。
ただ、ジャンルとしての傾向は出せないので、分析の深掘りは難しい。
◆ノンジャンル:
2025年の短編は8月22日時点で0件。
不人気というより、ジャンル別ランキングが存在しないジャンルなので選ばれない模様。
───データ集計時に思ったこと
今回、各ジャンル別に文字数でソートして集計データを見ていて、あることに気づきました。
主に短編を多く投稿している作者は、同ジャンル短編での作品文字数が似通っているということです。
観察した範囲では、同文字数帯のグループで揃っている作者が複数見られました。
意識・無意識のどちらかは分かりませんが、傾向としてはあるようです。
───さいごに
短編を書いてみようと思っていても、ジャンルで迷っている作者の背中を押せたのなら嬉しく思います。
貴方の作品の向上に繋がれば幸いです。




