プロットについて
はじめに
本作はあくまで、「なろうで執筆を始めてみた初心者」が迷った際の情報まとめとして書いています。
私自身は文系では無いので、文系バリバリの方には劣ります。
なのでマサカリはやめて下さいね。
心をおおらかにしてお読み頂くか、無理そうならブラウザバックをお願いします。
こんにちは、あるいはこんばんは。
「小説家になろう」の質問板にて、プロットに関して不安に感じている方がいらっしゃったので、柔軟な捉え方をできるように今回の話題を選びました。
特に不安を感じていない方には何も役に立たない情報ですので、読み飛ばして頂けたらと思います。
※「小説家になろう」は以降、「なろう」と省略表記しています。
───お品書き
・周りの声に振り回されず自分のスタイルでOK
・無理に細かく決めなくてOK
・私の実践例
・さいごに
───周りの声に振り回されず自分のスタイルでOK
具体的なプロットの書き方についてはネット上で色々と載っているので省きますが、ご自身に合うと思えたスタイルで良いと思います。
声の大きい人が善意のアドバイスで色々と言ってくるかも知れませんが、そこまで気にしなくて良いかと。
人によって異なるので明確な正解は無いと思われます。あくまで設計図で、粒度も人それぞれ。
決めておいた方が良いという意見に振り回され、作者本人が苦痛に感じながら設定を考えていたり、プロットで決めたことに固執して作品の質を下げてしまっては本末転倒です。
貴方なりの適度な距離感でプロットと向き合って下さい。
───無理に細かく決めなくてOK
料理で例えるなら、とある人にとってはレシピであり、別の人にとっては今晩の献立程度のざっくりしたものだったりします。
計量カップでキッチリと測らないと気が済まない人から、目分量で適当に済ませる人まで様々でしょう。
献立すら考えず、手持ちの食材を刻みながら何となくで作る人も、出来た料理が美味しければ正解です。
現時点で「プロットで細かく設定することがピンとこない」ということであれば、無理に拘る必要は無いと思います。
技術的な部分は、貴方が必要だと感じたときに調べたり、自然に身に着くと思います。
どういったことを事前に決めていると後で困らないのか。
それこそが人によるので、貴方なりの決めておいた方が良い要素を見つけましょう。
例えば、旅行であっても全てを綿密に決めていないと気が済まない人と、行き当たりばったりなライブな旅でないと旅に出た実感を得られない人もいます。
旅行日程、予算、誰と行くのか、旅行先、持っていく荷物、ルートや交通手段、旅行先でのスケジュール、予定食事、などなど様々なことがありますが、どこまでを予め決めておきたいか。それを自分なりに考えます。
この「予め決めておく」の部分がプロットに当たります。ですので、「細かければ正解なのか?」と言われればそれは違うと個人的には思います。
───私の実践例
私がやっていることを一つアドバイスしますと、「なぜこのプロットなのか?」と必ず自分に問うようにしています。
エピソード単位だと、そのエピソードを読んだときに『読後の感想を一言で』を必ず書き出すようにしています。
先ほどの料理の例えでいくと、「火曜日の夕飯をカレーにしよう」となっていた場合、『なぜカレーを作るのか?』を考えること、『カレーを食べた人の一言感想をどうしたいのか?』を決めておく感じです。
「あーコレコレ、庶民の味だよなぁ」
なのか
「こんな具材が入っているカレーは初めて食った」
なのか
「いや辛い! でも旨い! でも超絶辛い!」
なのか
「別にメニューは何でも良かったけど、一緒に食べるから美味しい」
なのか
何を提供して、どう受け取って欲しいかを詰めます。
上記の例で「こんな具材が入っているカレーは初めて食った」を読後感想に選んだとします。
他の例と異なり、「カレー」の単語が含まれている意味を『なぜカレーを作るのか?』に関連付けて考えます。
【分析例】
カレーを食べるのが初めての人は少なくても、具材の組み合わせで初めてのカレーになることは可能。
ポピュラーな食べ物だけど、具材が確定している訳でなく、且つ共通で思い浮かぶ具材があるメニュー。
だからカレーを作りたい。
では何故そうしたいのか? ➡ 食べた人に初めての驚きを与えたいから。
驚きを与えるには何が必要か? ➡ 今回に関しては具材で驚きを出す。
と言う事は、カレーには不自然だけど、よく見かける具材が良さそうだ。特に「共感」も得られる工夫をして、より驚きを強調してはどうだろうか。
それらを踏まえ具材は、大根、厚揚げ、白滝、ちくわ、昆布巻き、にしよう。
具材だけ聞いたら「おでん」だと思っていたのに「カレーの具材だった!」なら、二度驚きがあるはずだ。
【分析例エンド】
このように定めておけば、実際に執筆するときに「あれ?なんでカレーをおでんの具材で作るんだったっけ?」となった際に、「あー、食べた人を驚かせようとしていたんだった」と、再認識することも出来ますし、驚かせるが実現出来ていればカレーじゃなくても、具材がおでんじゃなくても良いと思い直すこともできます。
私は、このような形でプロットに「何がしたかったのか」を求めています。
なので、「自分なりにプロットに何を求めるのか」だけ決めておけば良いのかな……と、個人的には思います。
───さいごに
もっと作品を良くしたいと考えているときや、迷いがあるとき。特に外野の声が大きく聞こえてしまうかと思います。
それで自分の作風を見失っては勿体ないです。
なので、今回のエッセイも話半分に聞いておいて「あー、そんなことを書いていたエッセイもあったなぁ」くらいの認識で問題ないと思いますよ。
貴方の作品の向上に繋がれば幸いです。




