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【第七話】ただの糸屑のはずなのに

今回でシーズン1は終わりです。

もちろん。この先も着々と書いております。

そして、今回は文字数が前回と比べて相当多いです。

天才。この言葉は、人の努力を否定する。これまで頑張ってきた努力を「天才」とか「才能」という言葉で片付けられて、頑張って、努力して積み上げたものをだれもまっすぐに評価してくれない。

ただし、俺が天才と呼ばれるには、確かに十分すぎる頭脳を持っていたかもしれない。中学校の期末テストでは全教科の点数が九割は当たり前。一応超有名で超優秀な子しか通えない塾にも通っていたが、その塾の中でもトップクラスに成績は良かった。さらに、部活にも所属しており、サッカー部では無双状態。助っ人として野球部やテニス部にも呼ばれ、活躍は部員以上の結果を残した。中学三年生になるまでは。

終業式も間近という中学二年生の三月のある日の昼休みのこと。このさりげない会話が、悠人を変える。

「夢咲ってさ、本物の天才だよな」

「それな。努力しなくても成績が良いってずるいわー」

「おまけに運動神経抜群で、どんなスポーツもできるしね」

この何気ない会話が悠人を傷付けた。何が天才だ。才能だ。母は医者。父は大手IT企業の社員。俺はその間に産まれたただの息子。意味もわからない言葉を勝手に使うな。

「おい!なにしてるんだ!息子は...悠人はどうするんだ!」

放課後。学校から帰ったら父が怒鳴っている…ような声がリビングから聞こえてきた。

「どうって...そんなの、貴方がどうにかする以外何があるのよ!?」

「あぁもう!お前は勝手すぎるんだよ!医者として働いているならもう少し考えろ!」

「誰のお金で生活できてると思っているの!?」

「この家の収入は{知里|ちさと}だけの稼ぎだけじゃないだろう!?何を言ってるんだ!俺も働いて、収入を得ているんだ!」

もう、何となく察した。二人とも興奮状態で話がどんどんズレていく。事の発端は何かは知らないが、この先どうなるかなんて、中学二年生の俺には。いや、みんながわかりやすく言うと、天才の俺には。か。

翌日。起きたら母はいなかった。父からは海外へ出張すると言われた。

なんで、そんな嘘をつくの?どうして、本当のことを言ってくれないの?なにか、俺に隠してることがあるなら包み隠さずに言ってよ。

そんなことを考えてると父が俺にお菓子が入っていたであろうスチールの箱を手渡してき

た。

「母さんから...いや、知里からだ。箱には何が入ってるかは知らないが、渡すように言われてるんだ。後で開けてみてくれ」





「ん...あぁ。って。体痛っっ!」

机で寝ていたため、身体がガチガチだ。社会の勉強をしていたが、うっかり寝てしまったらしい。

顔を上げ目を擦りながら時計に目をやる。現在時刻は午前四時三十分を回ったところだろうか。

「暗記は苦手なんだよなぁ」

そう呟きながらおもむろに机の右の引き出しを手前にスライドして開ける。なぜ開けたのかは分からない。けれど本能的に脳から開けろ!という指示が出ているのは確かだ。引き出しを開けるとお菓子の箱のような直方体のものがでてきた。いつも引き出しに入っていて興味が湧かなかったが、なぜか今日に限って中身が気になったので、開けてみる。そこには一つのミサンガが。箱とミサンガのバランスがとてもおかしい程の比率でちょこんと置かれてた。

「なんかこのミサンガ、どっかで...」

さっきの寝てる時と同じ体勢になり、考える。

五分後。

「うん。考えても出ないものは出ない。寝よう」

再び寝る体制に入る悠人であった。



寝れない…何かが引っかかる何かが引っかかる。なんだ?このモヤモヤは。

「あぁ…くっそ」

考えれば考えるほどに眠れなくなる。早く寝ないといけないのに…

悩みと言えば…純恋純恋のやつ。本当に僕のことが好きなんだろうか。これもどこかでなにかが引っかかり頭で考えようとするが、とりあえずそのプロセスは停止させよう。

問題は、本当に山積みだ。いつまでも純恋とこうやって過ごすわけにもいかないし、もしお互いに恋人なんてできたらコの字自治を知った時ややこしくなるだろう。

とりあえず、シャワーでも浴びるか。目覚めちゃったし、もう今日はこのまま起きてようかな。

そう思い、浴室へと向かう。当たり前だが、誰も居ない。とても静かで僕にとっては居心地がとてもいい。



シャワーを浴び、時間を確認したら五時半。一応高校生でも外出できる時間だ。

「夜風でも浴びに行くとするか」

夜風と言ってもいいか微妙な時間帯ではあるが、靴を履き、鍵を締め締め、近くの公園まで行くことにした。

数分後。公園についたので、なにか自動販売機で飲み物を買おうとしていたらブランコの漕ぐ音が聞こえてきた。まだ車の走行音などがしないため、音が響き渡る。さすがにこの時間帯は誰もいないと思っていたので少しびっくりだ。だがせいぜいご年配の方たちだろう。

…いやちょっとまてよ?普通ご年配の方たちってこの時間に公園に来てブランコを漕ぐのだろうか。いいや可能性としてはほぼないだろう。

「なら…誰だ?」

恐る恐る近づいてみると、話し声が聞こえる。どうやら一人ではないらしい。

目が悪くて見えないし…暗くて分かりづらい…

そう思っていると日の出時刻になったのだろうか。だんだん辺りがオレンジの光で照らされていく。やがて、二人の顔にも光が当たった。そうして僕は目を見開いた。だってそこに居たのは…

「え…生徒会長と副会長!?」

思わずそんなことを口走る。

私立明智知星高校の生徒会長の桑垣桐生(くわがき きりゅう)先輩と、副会長の{吉本恵梨華|よしもとえりか}先輩だ。

ちなみに僕は校長先生の名前を知らない。が、そんな僕でも知っている。

「こんな時間になにしてるんだ…?」

誰しもが思う疑問をポツリと呟く。

あ、二人と目が合った…ってちょっとまってなんか睨まれてるんですけど!

「お前、ちょっとこっちに来てくれ」

「あ、はぃ」

(やばい殺られる)

近づきながらそう思ってると、ある程度の距離まで詰めたところで僕の左肩に桑垣先輩の手が置かれた。

「あの…どうされました?」

引きつった顔をしていると、桑垣先輩が手を大きく振り上げ、僕が目を閉じると…僕の肩の上にドンッと再び手が置かれた。

「よくやった!夢咲!」

「は、はぁ…ていうか僕の名前知ってるんですか?」

「もちろんだ。おそらくこの学校で知らない人は少ないと思うぞ?」

「えぇ…それはどうして…」

するとこの質問に答えたのは生徒会副会長の吉本恵梨華先輩だった。

「あなた…知らないの?今、この学校で噂になっているのよ?」

「え゛」

なにかやらかしたか!?いやそんなことしてないし心当たりもない。そこから導き出される答えはただ一つ。とある中二病が言っていた事だ。

「もしかして、転校生を助けた、とかですか?」

「なんだ、知っているじゃないか」

わっはっはと笑う会長。

「た、たったそれだけのことで学校中に僕の名前が知れ渡ったんですか?」

「いぃや?君はたったそれだけ?と思うかもしれないけれど、周りからしたらすごいのよ?だってここは超名門校の明智知星高校なのよ?そんなところで騒ぎなんか起こしたら私達生徒会の信頼とかいろいろ…ほら!なくなっちゃうじゃん!」

あーなるほど。この人あれだ。結構ゴリ押してくるタイプの人だ。

「だからそれを止めたあなたはすごい、というわけなんです!」

「いや確かに手を出してきたのはあちらですけど…僕も自己防衛としてですが暴力を振ってしまいましたし…」

「いや、もし君があの時止めていなかったら大事になっていたかもしれない」

「どういうことですか…?」

「あいつらが退学処分を下される前に、事情聴取でこう言ったんだ。『あの子と性的接触を図っていた』と」

「え…じゃあもし僕が止めていなかったら…」

「間違いなく刑事事件に発展していただろうな。それに、俺ら生徒会も怒られるんだ。学校全体が見えていないってね。だから君にはどう感謝を述べていいか…」

…正直言ってしまえば、あの時止めるかどうか悩んだ。いつもの僕なら「勝手にしろ。僕には関係ない」などと言ってスルーしていただろう。けれど今回はしなかった。それは出会い方が特殊だったから?同棲することを予測していたから?可愛かったから?おそらく全部違うだろう。僕は脳の司令を受けずに脊髄からの命令で動いた。けどこれはきっとたまたまだ。あの時はこんなにも大げさになるとは思ってもいなかった。だから―――

「だから、君には生徒会に来てほしいんだ」

ハッと我に返った僕にそう告げてくる会長。

「いやいやちょっと待ってください。僕が生徒会に入る理由が見当たりませんよ…」

「都合よく、一名だけ募集してるんだ。君も生徒会に入り、次期会長になれば、ウハウハモテモテ学園生活を送ることができるぞ!どうだ?興味湧い――」

「やらせてください!」

「それじゃあ、決まりってことでいいかな?夢咲悠人くん」

僕の元気いっぱいな返事に、会長は確認を取る。

「え、でも…いいんですか?そんな勝手なことして…それに多分ですけど、僕役に立たないですよ?対して力も無ければ、みんなを導くリーダーシップもない。そんな人間に生徒会なんて…」

「夢咲くん。生徒会には力も、みんなを導くリーダーシップも。そんなもの必要ないんだよ!私達生徒会に必要なのは『行動力』よ!」

恵梨香(えりか)の言う通りだな。君にはとっさに動ける判断力と行動力がある。俺はそれを見越して君をスカウトしたんだよ」

「…なるほど。ちなみにこれって途中でやめることはできますか?」

「なんでいきなりそんな質問!?俺が名言名言っぽいことを言ったんだからもっと他に何かあるだろ…まぁそんな正直に発言することもときには大切だ。それで、質問に対しての答えだが、もちろんやめることもできるぞ?」

「本当ですか?じゃあ―――」

「ただし。そんな考えで生徒会に入るのであればやめてほしい。やるのであれば最後までしっかりやりきってほしい」

「最後までしっかり…わかりました。僕、生徒会やります。そして、ウハウハモテモテ学園生活を勝ち取ってみせます!」

「おう!なら今日の放課後生徒会室で待ってるぞ!」

<p><br /></p>

<p><br /></p>

「ということが今朝あってね。生徒会に入ることになりましたー!ふーどんどんパフパフ!」

「何一人で盛り上がってるの。ていうかこんなやつに生徒会なんかできるわけ無いでしょ?こいつに任せたら…」

そして、玲奈の回想世界に入り込む。

<p><br /></p>

「えー。今日から生徒会に入った夢咲悠人です。この僕の名字のようにこの学園に夢が咲けばいいなと思っております。なのでこれからは全生徒の水着登下校を実施したいと思います!スク水、ビキニ、なんでも可です!男子はどうでもいいや」

<p><br /></p>

「なーんてことになりそうでやだわー」

「おいお前僕のことなんだと思っているんだ」

「カノウモビックリミトキハニドビックリササキリ」

「カノウモビックリミトキハニドビックリササキリ!?…いやまって何それ美味しいの!?」

「よく一回で復唱できたね」

学校の休み時間に玲奈と悠人の笑い声が響き渡る。

そこで、とある女子のグループが彼らについて話す。

「あの二人仲いいわよねー。私もいつか運命の人と出会えたらいいなぁ」

「夢咲くんと川上さんって付き合っているのでは?」

「ねーねー純恋ちゃんはどう思う〜?」

「え!?私!?」

急に話を振られ、驚く純恋。

「だって、先週の十二日の金曜日に三階でなにか話してたよね?なにか知っているじゃない?」

(えぇぇぇぇぇ!?見られてたのぉぉぉ!?)

甲高い声で心の中にて発狂する純恋。

「あ、うん。ちょっと聞きたいことがあったから…」

あはは…と言いながら自分の頬を人差し指で軽く搔く。

「え!?もしかして彼氏いますか〜的な!?」

「純恋ちゃんそうなの?夢咲くんのこと好きなの!?」

(どうしよう…同棲?してることを今ここで言ったら悠人に迷惑かけちゃうよね…)

そう。もしここで純恋が否定したとすると、次に来る質問はだいたい予想できる。それは、「じゃあ何を話していたの?」だ。そこで嘘を付くのも純恋的には心苦しい。かといってここで「うん」と言ってしまうと、それはそれで誤解を招きそうなので。嫌なのだ。

(もちろん、悠人のことは好きだけど、恋愛的にはも――)

「まぁそこまで深掘りはしないでおくよ。純恋ちゃん!なにかあったら相談してね〜!」

純恋が心のなかでそう言いかけた時、茶髪ポニーテールの彼女にそう告げられ、我に返る。

「あ、うん。よろしく…?」

そう、告げるしか無かった。



六時限目が終わり、掃除開始の時刻になる。

相変わらず悠人は廊下の端の凹みにハマり隠れている。のだろうか?

「何してんの。カノウモビックリミトキハニドビックリササキリ」

「使い捨てネタじゃなかったのかよ。てかどんな生き物なんだよそれ。ていうか生き物なのか?」

悠人に問うが、逆にツッコミをいれられ、質問される玲奈。

その質問を玲奈は無視し、済ました顔で堂々と言う。

「んまぁなんでもいいや。悠人、私もサボりたいからそこどいてくれる?さもなくばちんこ取るよ?」

「ふっ。今の俺は覚醒状態。近づいたら生きて帰れるか分からないぜ?」

「え…まさか、勃ってる…?」

「そっちの覚醒じゃねぇわぼけ」

「ところでさ…」

と言い、悠人の左手首を指差す。

「これ、前まで付けてたっけ?」

「ん?あぁ。このミサンガのことか?」

そう言って玲奈に左手を差し出すように近づける。

「ふーん」

「いや聞いといてその反応はないだろう玲奈さん」

どうでもよさそうに返事をする玲奈。すると、悠人が差し出していた左手首をつかみ、玲奈自身の顔に近づける。

「これ、誰かからもらったやつ?」

「え、えーと。お母さん?だったと思う」

「…そう」

玲奈は悠人の手首を離し、掃除を再開させる。

「なんなんだ…?」

そして、悠人も掃除を再開させる。



掃除が終わり、ホームルームが始まる。掃除道具を片付けていた純恋が遅れて着席する。

「おつかれ、純恋」

悠人が純恋にそう言葉をかけたと同時に先生が口を開く。

「それでは、五月にある野外校外学習の実行委員を決めようと思いますので、誰かやりたい人はいますか?」

私立明智知星高校では、五月に全学年の校外学習が行われる。一年生は鎌倉校外学習。二年生は宿泊学習。三年生は修学旅行。それぞれ新しいクラスで交流を深めることを目的にしている。このクラスで一年間を過ごすわけなので、少なからずお互いのことを知っておいたほうがいいだろうという明智知星高校の考えだ。

「いないのであれば推薦でもいいですよー」

お前やれよ〜などの声でクラスがざわつく。

「では、明日の朝に再度時間を設けますので、やりたい人はそれまでに先生に報告するように。では改めてホームルームを始めます」

先生がそう言うとクラスのざわつきが一瞬にして止まった。流石は明智知星高校似通う生徒たち。やはりあいつらのような生徒は存在しないほうが良いのだろうか。

「では明日についてですが、明日は―――」



「ふぅ」

帰り学活が終わり、悠人は一息付く。

椅子から立ち上がり、教室出る。廊下は生徒で溢れている。

しばらく歩き、生徒がいないところまで来た。上を見ると「生徒会室」と書いてある。

一度深呼吸をして、コンコンとノックする。

「失礼します…」

「え、悠人?」

するとそこには思いがけない人物が。

そこには玲奈…と、その隣には悠人と同じ学年の二年三組、{立花海優|たちばなみう}。

彼女は生徒会書記として所属している。それは知っている。夏輝などがごくたまに彼女の話題を出しているので、彼女が今ここにいるのは理解できる。玲奈?あなたはだあれ?

「んんん?なんで玲奈が生徒会室に?」

「{爪楊枝|つまようじ}があってね」

「普通に用事って言えや」

半開きだったドアをパタリと締め、玲奈と海優が座っているソファに腰を下ろす。

「で、悠人はなにをしに来たわけ?」

隣に座っている玲奈の方に顔を向ける。

「ふっふっふ。聞いて驚け。僕は生徒会に入ることになった」

立ち上がって自信満々にそう言うと、玲奈と海優は驚くかと思いきやむしろ真顔になった。

「そういうタチの悪い冗談やめて」

「いや冗談じゃないんだが?というかお前には関係ないだろ。生徒会と関わりがあるわけでもあるまいし」

「ん〜まぁねー」

玲奈達が生徒会の生徒ならば分かる。自分たちの生徒会をこんな男に舐められてたまるか。そんな感情が湧くのかもしれない。しかしこれは玲奈が生徒会に入っていればの話。それに生徒会と一切関係ない玲奈たちにとやかく言われる筋合いもないのでとりあえず会長こと、桑垣先輩を待つことにする。

「うーん、暇だな」

「そうですね、暇ですね」

すると、これまで黙っていた海優が声を上げる。

「あのっ!夢咲くんだよね?川上さんから聞いてて、話してみたいと思ってたんだ〜」

柔らかい、ふわふわとしている声でとても心地が良い。奈々実とはまた違う感じだ。そう言いながら会釈をする美海。

(めっちゃいい子でかわいいやん!!!!)

すると、海優が立ち上がり冷蔵庫があるであろう場所に向かい、ペットボトルに入った清涼飲料水を二つこちらに持ってきて、悠人と玲奈の前に置いた。机の上に置かれているペットボトルを見ながら悠人は海優に問いかける。

「あの…これ、もらっちゃって良いんですか?」

すると海優はニコっと笑いながら言った。

「もちろんです!私は喉があまり乾いてないので」

なんということでしょう。海優の隣に座っている人間とは正反対だ。

びっくりたまげている悠人に玲奈が予想外の行動をとる。

「いいよいいよ海優。こんなやつに渡さなくても。変わりにと言ってはなんだけど、私のあげるよ。私も喉、乾いてないしね」

すると海優は「えーほんとにー?なんかごめんね?」と言いながらそのペットボトルをバックにしまう。

(なんだなんだ?玲奈のやつ。いつもとは全然違うぞ?予想では僕の飲み物をとってくると思ったのに…だからもらってすぐ飲まずにとっといたのに)

そう思いながらペットボトルのキャップを開ける。

「おいしーー」

一口、二口と飲んだ。思ったより体が水分を欲していたのだろう。

内容量の1/3程度飲んだところで、ふたを閉め、ドンっと机に置く。

ポケットからスマホを取り出し、ソシャゲをし始める悠人。

「なぁんか喉乾いたなぁ」

「!?」

その刹那、左から手が延ばされ、悠人のペットボトルを掴み、ヤツはキャップを開けて、その“先端”にそっと唇を触れさせた。

「な!?」

状況を理解した悠人は、慌ててスマホをテーブルの上に置き、ヤツが持っているペットボトルを抑えた。

「な、何してんの…俺、飲めなくなったんだけど」

「え?ごめん潔癖症だった?」

「あ、いや…」

そんな会話をしてる時、ガチャ、と生徒会室のドアが開かれるのであった。

のだが…

こんにちは!こんばんは!おはようございます!

如月天使こと、れいらるです!

シーズン1最終話、いかがだったでしょうか?

終わり方の少し難ありだったかも知れませんが…

もちろん、シーズン2も制作予定ですので気長にまってもらえたらなと思います。

次に小説家になろうで会うのは早くて半年、遅くて一年半後です。YouTubeでは活動しているのでその期間内はぜひチャンネルを除いてもらえたらなと思います。

それでは、また次回、お会いしましょう!

今回もここまで読んでくださりありがとうございました!

読者の皆様の貴重なお時間を頂いているわけですから、これからも全力で作っていきたいと思います!

では、また今度!

















げふぉっげふぉっ(風邪)

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