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【第六話】久しぶり。お兄ちゃん!

区切り方の問題で最近一話に対しての文字数が少ないです。ごめんなさい。

そういえばyoutubeの活動を再開しました。

「あー!やっときたー!」

悠人はショッピングモールに入っているゲームセンターに呼び出されていた。もちろん純恋ではなく玲奈が呼び出した。

「なんの用だ。今さらゲームセンターだなんて…」

「なんて…?」

純恋がそう言うと悠人が両手を青空(天井)に向かって差し出し、叫ぶ。

「最高じゃあないか!」

「あ、最高なんだ」

「いやだって、ゲームを楽しめて商品が手に入るんだよ?こんな嬉しい場所は他にないよ」

「お金を捨てて商品が手に入るの間違えでは?」

「よ〜し。悠人!早く行こう!」

そんな純恋のツッコミは聞かず、二人はゲームセンターに吸い込まれていった。

正確には、玲奈が悠人の手を引いて行ったのだが。

仲間ハズレ感が強い純恋は、二人のあとを喜んでついていけるなんてことはできなかった。理由は明確で、乗り気でついて行ったら、二人からは「え〜?純恋一人で来たの〜?こんなリア充がたくさんいる場所に一人で、ねぇ?ナンパでも狙ってるんですか?」や、「お〜純恋じゃないか。なんか悪いな。二人だけで楽しんじゃって。今度また行こうな」とでも言われそうな気がするのだ。無論、あの二人はそんなことは言わないが、純恋も悠人と出会ってまだ一ヶ月。玲奈に至っては二週間だった。たったそれだけの期間で人間のすべてを知るということはまず難しいだろう。だからといって被害妄想し過ぎではないかと思うが、裏表が激しい人間がこの世の中にたくさんいるということは純恋は誰よりもわかっていた。もちろ

ん、あの二人を信用してないのか、という質問が来たらノーで答える。なぜならこれは純恋自身の問題だから。この人間不信を克服しないとだめだろうと思っているが、とある過去の出来事と結びついているため、そう簡単には解決できない問題だった。

渋々二人のあとをゆっくりついていくと、クレーンゲームやバスケットボールのゲームやレースゲームをスルーして、ついたのは…

「なに…?ここ…」

そこには画面を叩いたり、テーブルのようなスライダーを叩いたり、地面を力強く踏んでいる人たちが居た。

「……?」

「純恋はこういうところ来るの初めてだったー?ごめんね。うるさいよね。我慢出来ないようであれば私達も今は音ゲーやらないから」

二重の意味で困惑する純恋。一つは純恋自身を尊重して、純恋が出たいのであればやめておこうと言われたこと。そしてもう一つは。

「す…すごい…」

必死に音ゲーをやっている中高生だった。流れてくる音符やノーツを素早く認識し、腕や足、手先に脳が信号を出し、どんどん叩いていく。

「も、もしかして二人も…これ、できるんですか?」

スライダー形式のゲームをやっている高校生くらいの女性を指差す。そこには、画面に流れてきたノーツが次々に消えていくどこか気持ちがいいものだった。しかし、その裏腹に腕がとんでもなく動いている。そんな彼女に二人は目を向ける。

「あぁ。できるな」

「できるわよ?」

「えぇ…?」

普段の二人からは想像できないものだった。二人ともどこかアニメオタクっぽいなと思っていたが、どうやらアニメだけではなかったらしい。

「良ければ、純恋も一緒にやるか?」

「あーもちろん。やりたければの話だけどね!私も最初来たときはうるさくて耳取ってやろうかと思ったくらいだから!」

悠人の何気ない誘い。玲奈の自分の意見を尊重してくれるかのような言葉遣い。そして、冗談しかめて笑う二人。そんな二人を見ていたらなんだか考えていた自分が馬鹿馬鹿しくなってきた。

「うん!初めての音ゲー、やってみる!」

「お。そうか。僕も久しぶりだからなー」

「悠人久しぶり過ぎて純恋より下手になってるかもよー?」

「まじでありえる話だから否定はできん」

純恋は二人だけに対しての人間不信が消えたのであった。



「久しぶり、かな?お兄ちゃん」

時は悠人がゲームセンターに行く前に遡る。

悠人に話しかけてきた彼女は、背が比較的小さく…いや、全体的に悠人と比べて色々と小さい。小動物系といった感じだ。髪の色が赤色のショートカットというだけあってとても目立つし、覚えやすいのだが…なんと言ってもこの右目につけている眼帯だろう。彼女の名前は{暁夢莉|あかつきゆめり}。一言で言おう。彼女は誰がどう見ても、生粋の{中二病|・・・}だ。いやでも年齢的には高校一年生だから高一病と呼ぶのだろうか?

「ふっ。久しぶりだ。兄上。立派になられたものだ。どうだ?これから我が漆黒の堕天使キ

ャッツの入学お祝い会があるのだ。特別に汝を誘ってあげよう」

態度が急変し、さすがの悠人もびっくり…かと思えば、案外冷静だった。

「いや遠慮しときますてか貴女誰ですかというか僕はお前のお兄ちゃんじゃない」

「ひどい!昔から変わらいですよねー先輩は」

そう。彼女、暁夢莉は悠人の後輩である。悠人からは「ゆめりん」と呼ばれているが、最近は「お前」などと呼んでいる。

「ていうかお前。高校入れたのか」

「なっ…なにを言うのですか!高校受験くらい楽勝です!」

「ちなみにどこの高校なんだ?」

「私立{明智知星|めいちちせい}高校」

「ゑ?」

私立{明智知星|めいちちせい}高校。悠人たちが通う超名門校。普通の凡人では入学することが難しいと言われている日本トップクラスに頭が良い人たちが集まる学校だ。

そこになぜ悠人が入学したかは…また別の話になるのだが…

「そりゃあ実のお兄ちゃんが通っているところでもありますし」

さっきから悠人のことをお兄ちゃんやら兄上とかなんやら言っているが、本当は夢莉には実の兄がいる。名前は…

暁雷飛(あかつきらいと)の影響のせいか?」

暁雷飛。彼は正真正銘、夢莉の兄だ。そして悠人と同級生。雷飛は周りの人から好き嫌いが分かれるタイプの人間だ。どういうことかと言うと、こういうことだ。

「兄上の下ネタは今尚健在しているのか?夢莉」

好き嫌いが分かれるということは、そういうことだ。得意な人もいれば苦手な人もいる。そういった観点から、好かれているか嫌われているかを明確にすることは難しいだろう。

「もちろんです。ていうか同い年じゃないですか」

「いやそうなんだが…話す機会もあまりなかったから中学の頃の記憶しかないんだよ」

「なるほどです。確かに高校入ってから悠人先輩の話はあまり聞かなかった印象がありますね。強いて言えば転校生をヤンキーから守ったとかは聞きましたが…」

「なんであいつがそれを知ってるんだよ…」

「いや、お兄ちゃんが言う前から知ってましたよ?」

「それについて詳しく」

「なんか、入学式の{翌日|・・}にクラスで、『転校生をヤンキーから守ったイケメン男子』って言う噂が流行ったんですけど…」

「ふむふむ」

「仲が良い女の子のグループが顔を見に行こうみたいな話になって見に行ったらしいですが…」

「おう?」

(あれ?まって。入学式の翌日って…)

「二年二組の周りに知り合いが居たからどれがその先輩なのかを教えてもらったらしくて…」

「なるほど?」

「その知り合いが指した方を見ると、死んだ魚の眼をしながら、マヨネーズを塗りたくった食パンを食べている男子生徒だったらしいのですが、これ悠人先輩ですか?」

(アー。ソウイエバ、ソノヒハチョウドネブソクダッタナー)

「…それ、僕だ」

「え、悠人先輩そんなことするんですか?」

「いやあれは、その日はちょうど寝不足で、その上色々あって朝食がトースト一枚だったんだ」

「だからって…食パンにマヨネーズは私的にはどうかと思いますがね…」

「タイミングが良ければ僕のクールビューティな姿を見られただろうに…残念だったね。今度、僕の家でお茶でもい・か・が・?」

無駄に空白を作る喋り方で悠人なりのイケボで言った。

「……」

ピッ

「えなにその音」

どこからか電子音が聞こえてきたので悠人は尋ねる。

すると夢莉はニッと笑ってポケットからスマホを取り出した。

「録音させていただきました!それでは我は漆黒の堕天使キャッツにこのことを報告してきます!」

「漆黒の堕天使キャッツってなんだよ!!!!」

「さようならでーす」

「人の話を聞けぇぇぇぇぇ!!!!」

<p><br /></p>

<p><br /></p>

買い物をし終わり、悠人の家で三人がぐ〜たらしていると玲奈が立ち上がった。

「王様ゲームしよう!」

「にゅ?」

めちゃくちゃリラックスしていた悠人の耳に玲奈の声。

「なんでいきなり…てかはよ帰れ」

「いいんじゃない?」

「おおおおお?」

珍しく玲奈の案に乗り気な純恋。たしかに王様ゲームは楽しそうだが、玲奈の場合、何を仕込んでくるか分からない。

「嫌だ」

というわけで悠人は断った。

王様ゲームとは、ランダムで参加者の中から一人だけ王様を決める。そして他の参加者は数字などのその人と特定できないものをランダムで割り当てる。そして王様は他の参加者に対し、数字などの割り当てられたものを指定し命令する。誰が当たるかわからないドキドキのゲームだ。が…

悠人はソファを立ち上がり、二人に向かって珍しく真剣な顔で言う。

「だって三人で王様ゲームとか無理じゃないか?そもそも王様が◯と◯が△をする、という命令をだしたら全員が命令に従うことになるだろ?そうすると見てる人が居なくなる。他人が王様に命令されてる状況をみたい人もいるんじゃないか?そうするともう少し人数を増やしたほうがいいだろ」

「確かに…」

同感してくれた純恋に安堵しつつ、チラリと悠人が玲奈を見ると…なにか不満そうにこちらを見ている。

「それって…悠人自身が楽しみたいだけでは…?」

「んぇ?」

あまりのいきなりすぎる発言に驚いていると、先に純恋が声を上げた。

「あ、そういうこと…悠人…」

「いいいやいやいや!?!?生憎とそういう趣味は持ち合わせてないなぁ!!??」

(おいおい玲奈ァァァァァァ!僕の性癖が…僕の性癖がぁぁぁぁぁぁ!これ以上余計なこと言うな―――)

「恋愛を傍観している趣味の悪い男って自分で言ってるじゃん」

(よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!これ以上は本気でやめてくれぇぇぇぇえぇぇぇぇ!!)

すると悠人はとびっきりのクール顔と声を作り、右手でサッと前髪を払う。

「玲奈、実はな。僕、お前に恋をしていたんだ…」

「ふーん。それで?」

(ん?あれおかしいな。こういうのってドキドキするのがお約束なのでは?)

「僕と…結婚してくれ…」

「無理却下死ね」

(いや流石にひどくね?)

「んで、悠人って周りの人生の失敗談とかを聞いて楽しむ性癖があるんだぁ〜〜?」

「いや失敗談じゃなくて恋愛を傍観したりする…あ」

すると純恋が

「な、なるほど…これが、多様性…」

「ち、違うからぁぁぁ!!!そんなに趣味悪くなぁぁぁぁぁぁあぁい!!!」

純恋の多様性への理解を深める手伝いをした悠人であった!


眠いnow。最近アニメばっか見てて視力がだいぶ落ちたんですよ。悲しい。学校の授業中は眼鏡をかけてるタイプの人間なんですけど、これは常時必須になるかもしれません。

さぁてそんなことより、「αとβのこいつに恋をした俺一巻分」の投稿を半分終わらせた実感がわいてびっくりしてます。だってだって!長い月日をかけて作ったんですよ?なのにもう半分…まぁ二巻以降も作る予定なのでいっか(?)

徹夜明けで某エナドリの力を使って書いてるので日本語が変かもしれないですけどお許しを。


ここまで読んでくれてありがとうございました!また次回お会いしましょう!できればyoutubeの方も見て!

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