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氷光は希望となりて闇を切り裂く  作者: varugure
1章 天使、草原を旅す
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街を探す 2日目ー2

 魔物 多面体A、B、Cが現れた。



 なに、本当に何なの?

 自分なんかひどいことした?

 テンプレっていうのが無いの?

 頼むから普通の魔物を出してくれよ。


 グダグダ言っても仕方がない。

 とりあえず、こいつが一体何なのかを調べなくては。

 『鑑定』

――失敗しました――


「はっ? し、失敗!? スキルレベルマックスなのに。 となると……データがないとか、レベル差が大きいとかかな?」


 未知の敵は危険だ。

 特に鑑定を弾くタイプなどは実力差、攻撃方法などが一切わからないからな。

 特殊能力があるかどうかも分からないし、対処法を自分で探すしかない。

 とりあえず、今は分析するしかないな。

 急に多面体の周囲の空間が歪み、ひびの入る音が聞こえてきた。

――ピキッ……ピキピキッ!!――


「爆発系!? ッ!! この距離じゃ、回避が間に合わない。」


 回避が間に合わないなら、この未知なる攻撃を防ぐしかないだろう。

 だが、出来るだけ知らないものを防ぐという行為は、危険だからしたくない。

 何なら間に合う? 転移はだめだ、空間魔法も間に合わない。

 間に合うのはないのでは……? いや、一つだけあったはず。

 それなら――あ、終わった……。

――パッキ――ン!!――

 

「いや、爆発するんじゃねえのかよ!」


 不発した多面体のほうを見ると、無数の立方体からできた人型の何かになっていた。

(人型かな……? と判断できるくらいだが。)

 それが3匹、そいつらの手にはバリスタらしきものがあった。

 きっと、あれを使ってくるんだろうな……。


 だが、次の瞬間。

 そいつらは、手にあったバリスタを一斉に捨ててこっちに向かって走ってきたではないか!


「いや、使わないのかよ。 何のために在ったんだ、そのバリスタは!?。 飾りか? 飾りなのか? ちょっとでも驚異的に見せるためだけだったのか?」


 内心驚きつつも、『氷獄剣』を唱えて、一つの人型に切りかかった。

 私もやられるわけにはいかないからね。

 切ったのはいいが、こいつらはどうやら再生するタイプであったようだ。

 切られると、その切られた部位を直接くっつけて直そうとしている。

 ただし、切り口は氷獄剣で凍っているから、くっつけることはできないんだけどね。

 さて、こいつらのことは大体わかったから、とりあえず切っていくか。


 こいつらを倒し終えたが、どうやら中心に核があるみたいだった。

 大体中心にある黒いものを刺したら、崩れて消えていったし……。

 いったい何だったんだろうね、あれは。

 よくわからないものがあるから、慎重に行動するしかないか。


 さあ、街探しの続きだ。

 昨日より生物も多いし、きっと近くに街があるはずだ。


 町を探している間、ウサギを狩ったり、ゴブリン等の魔物を狩ったりなど、異世界らしいことをやっていた。


 空が暗くなってきたころ、ついに遠くに街が見えてきた。

 

「やったー、街までもうすぐだ。 長かったなー、ここまで来るのに。 まあ、まだ2日しかたっていないけどね……。」


 1日目はさすがに何もなさ過ぎて飽きてしまうほどだったしな。

 さすがにもう暗くなってきたし、明日街に入るとするか。

 今日は家を作って、虫除けを置き、虫が入ってくる間が無いことをしっかりと確認してから寝ることにした。

(あ、ご飯食べ忘れた。 でも、もう眠いし……寝るか。)

 あいつらの名前は『記憶型多面体』にしよう!

 意味は何だって? あるわけないじゃん。

 ただ何となく、言いやすいなーって思って付けただけだし……。

 物事には必ず意味があるとは限らないんだよ!

――毎日が有給休暇の神

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