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恋を知らない女子高生は女教師に恋をした  作者: 星月小夜歌
1-3. 中間テストと惹かれあう葉櫻
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17. 眠れぬ夜明けのその日のユメ 前編 ※ネタ回&夢オチです

 「琴葉ぁ、大丈夫? 生きてる?」

朝から美登に心配されている。無理もない。私は眠くて眠くて仕方ないのだから。

「生きてる…。でも眠い…。昨日寝られたの結局3時半だったから…。」

「え、課題終わらなかったの?」

「眼も頭も冴えて寝られなかっただけだから大丈夫……。今日は美登御用達のエナドリ買ってきたから…。」

「……その様子だと効くかどうかわかんないよ。むしろ効かないに一票。」

「デスヨネー……。」

「ほら。琴葉が大好きな藤枝先生の授業だよ。起きる起きる!」

「よっしゃ行くぞー!!!!!」

「……寝不足で逆にハイってやつねよーくわかります。でもその次は……。」

 そのとき鐘が鳴り、引き戸をガラガラと開けて藤枝先生が入ってくる。

「はい始めるわよー。席について―。」

「よっしゃ行くぞー!!!!!」

 そのとき、クラス全員の目線と藤枝先生の目線が一斉にこっちに向いたことは語るまでもなかった。

 正直、眠くて眠くて仕方なかったが、藤枝先生の前で眠るわけにはいかないと、あらかじめエナジードリンクとコーヒーをがぶ飲みしておいた。

 おかげで藤枝先生の現代文はお目目パッチリ! 頭もぐるぐる大回転! というわけでバッチリ藤枝先生の授業は聞けたし当てられても答えられた!(ここ最近、当てる相手に困ると私を当ててくるような気がしてならない)

 それ以後は、午前中はなんとかなったが午後はさすがに無理だった。

 午後の数学の授業で何度も美登に起こされた。

(寝不足でハイになった後は反動で力尽きるのよ、と美登は静かに言っていた。)

 さて、授業は全部終わったし、今日も藤枝先生に会いに……じゃなくて真面目に数学を勉強しに行こう。今日こそは苦手科目やるんだ。

 ……ということで、図書室に移動した。

 藤枝先生は……いないみたい。

 “ 不在の際はお手数ですが職員室までお越しください。 藤枝 ”

の札が出ている。

いつ見ても綺麗な文字。私もこういう字を書けるようになりたい。

(ちなみに忘れ物は無かった。いや何を期待してるのよ私。)

お話して藤枝先生成分を補給 ーやましいことなんて何もないー 出来ないのは残念だけど、まあともかく始めよう。

 サイン、コサイン、タンジェント…。次の角の動径……。単位円……。

わからないなりにとりあえず教科書とチャート式(なんでうちの学校は青チャートなのよ! 難しいよ!)で基礎問題を解いているが、これテスト間に合うのかしら……?

 sinθcosθ……tanθ+1……ふあああああ……なんだか眠く……寝ちゃ……だ……zzzz


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