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破壊神様真実を聞かされる

「はっ……!」


 気が付けば我はお腹が丸かった。


 我としたことが、大の字に寝っ転がったまま動けない。


 というか動いてもいいが、幸せが逃げていく気がして、動く気にもならない。


 ポポロスも山盛りになっていた果物を平らげて、幸せそうに鼻提灯を膨らませていた。


「素晴らしい食事だった」


 思わず漏らす我の言葉に照れて反応するのはミントである。


「ええっと……ありがとうございます?」


「うむ。しかし人間の技というやつは素晴らしい。料理といい建築といい、尋常ではなかった。神の加護があるわけでもなく、よくあそこまでできるものだと感心したぞ」


「そ、そうですかね?」


「そうだとも。我はこの島にやってきて、お前達と出会ってからが最も充実している。それだけお前達の培って来たものが素晴らしいということだ」


 体を起こし我がその技術を絶賛すると、人間二人の反応はまちまちである。


 創造神のアドバイスをききかじっての生活よりも、今の方が遥かに発展の速度が速い。


 今ならあの創造神のやつのことも少しだけ理解できるというものだった。


「……!」


 だが我の言葉にキーサンの表情が変わる。


 気まずいような、戸惑っているようなそんな顔は、キーサンらしくない。


 不思議に思って見ていると、キーサンはぐっと表情を引き締め、我らを見た。


「なんだ? どうかしたか?」


「いえ……その、俺は、自分のことを戦士だって言ったが……」


 我はなんとなくその後に続く言葉を待っていると、キーサンは意を決して言った。


「……実は俺! 大工の息子なんだ! 戦士を始めたのは最近だ!」


「「それは知ってる」」


「えぇ……」


 いやまぁ、アレが大工でなければなん何だという話だった。


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