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魔王物語 説明編

「あ~あ。俺を恐れて、か弱い庇護欲をそそる姿に擬態しちゃったよ、いやまあ擬態というより、それもこの名もなき魔王の本来の姿ではあるから何とも言えないが」

 擬態?じゃなくて本来の姿かもしれない?そういえばこの魔王、名もなき魔王ってのはいったいどんな存在なんだ?

 一応僕が吸収したときに流れ込んだ情報を整理すれば、名前のない存在が完璧に定まっていない魔王という概念の集合体ってイメージなのだが、あっているのか?


「ああ。その認識でおおまかにはあっているよ。まあ。そうだね正確にいうならばこれは、まだ役職を役割を存在を持っていない無色透明の魔王。何にでもなれる魔王。名前のない魔王だよ。人知を超える大きなる力を持った存在や何万何十万といった人間の信仰が思いが加われば役職を存在を持ち、それ相当の存在へと変化できる存在。そうだね。もしも君が強くなり続ければ、その魔王に役職と役割を存在を与えて君の思うがままの存在にできることはできるよ。例をあげるとすればそれこそ、その美少女状態のまま固定させて君の思うような役割、相棒でもパートナーでも下僕でも性奴隷でも何でもその役割を与えればその通りの存在にすることは出来る。これはそういう存在だ」

 何だろう。少しそそられるな。いやまあ、ぶっちゃけ僕だって男だ。性欲のある男子高校生だ。この美少女を好きに出来るというのは凄くそそられる。それに絶対服従で僕を裏切らないという点が非常に得点高い。まあ今の僕の力では無理そうだが。それでも僕が強くなれば出来るというのは何とも夢がある。

 つか、それなら何で山岸さんのお兄ちゃんはこの名もなき魔王に役割を与えて従僕させないんだ?山岸さんのお兄ちゃんなら出来そうだけど。


「ハハハ。何だかんだで君も男の子だね。まあ妹に手を出したら殺すけど、この名もなき魔王を君が屈服させるだけの力を得たならば君の自由にしていいよ。この名もなき魔王が破壊の魔王になるのを止めて強制封印した俺が許可してあげよう。あ、それと俺がこの名もなき魔王を服従させない理由は好みじゃないからだね。後はそんなことをしたら妹に嫌われちゃうよ。ハハハ」

 山岸さんのお兄ちゃんがそう言って笑ってくれた。

 つか。妹に手を出したら殺されるって。いや手を出すつもりはさらさらないけど怖すぎんか。後まあ好みじゃないってのは何かなるほどって感じだわ。

 というか待て、今破壊の魔王になるのを止めて強制封印したとか言わなかった?え?何それ初耳なんだが?


「あ、そういえば言ってなかったね、そうだよ。俺がこの名もなき魔王を封印したんだよ。確か君がこの名もなき魔王の記憶の一部を吸収したときに見たと思うけど。この名もなき魔王は名前のある魔王になろうと陰陽師に聖職者を殺す一歩手前まで破壊しまくってた。そうしてこのままでは破壊の魔王として役割と役職を獲得しそうで危なかった。そうなると世界の危機とまでは言わないが。かなりの人間が死んでいた可能性が大いにあった。だから俺が封印した。封印してこの名もなき魔王の存在を消したんだ。だけど、君がこの名もなき魔王を服従させて、人間に危害を加えない形で役割を与えるのならば問題はない。むしろ大歓迎さ」

 なるほどね。つかやっぱり山岸さんのお兄ちゃん強すぎるな。凄いな。


「まあ、俺は凄いよ。これでも一応世界最強だから」

 世界最強か。本当なんだろうな。凄いわ。僕もいつかそうなりたいわ。


「なれるよ。君のポテンシャルなら、その左腕に宿る非日常的存在を吸収する力を使えば行けるよ。この頂点まで。そうすれば誰も君には逆らえなくなる。君がやりたいように出来、君のしたいように人生を送れる。世界の全てが君を中心に回る。自己中心という言葉があるが、それの意味が言葉通りの自己を中心に世界が回っていくんだよ。さあそそられるだろ。興味が湧くだろ。というわけで君の強化訓練を再開しよう」

 山岸さんのお兄ちゃんがそう言ってニヤリと笑った。

 今からきっとかなり酷い目に合うだろ。強化訓練というなの拷問みたいなのを受けるだろう、まあでもこれは全て僕の為だ。そして引いては僕が最強の存在となりあの名もなき魔王とイチャイチャするためだ。いやまあ、気が変わってしなくなるかもしれないが。まあいいや。でも強くなるのは大切だ。

 よし、頑張ろう。


「おお。理由は不純だが。そのいきだ。さっきよりもやる気に満ち溢れているな。これなら結構キツい強化訓練にも耐えられそうだな。じゃあというわけなんでここじゃあ場所が悪いから転移」

 そうして僕は山岸さんのお兄ちゃんの転移によって真っ白な空間に転移させられた。


「ここでは取り敢えず君の霊力循環能力と最大出力に器等の拡張を行うよ。というわけで死ぬほど痛いし、ワンチャン死ぬが、まあ頑張って耐えてくれ。何、最悪俺が蘇らせるから。問題は一切無い」

 山岸さんのお兄ちゃんは転移するや否や、笑いながらそう言って僕の胸に触れた。

 その瞬間だった。

 恐ろしいなんて言葉が生温く感じるほどの霊力が身体に注ぎ込まれる。

 そして僕の器が肉体が身体が全てが弾けた。


 そのまんまだ手足が胴体が頭の皮膚が弾けて血を流す。血をまき散らす。

 痛いという表現でいいのか分からないような不思議な激痛が僕を襲う。


「あ、皮膚が弾けても心配しないで、すぐに回復させるから。回復術・再生」

 山岸さんのお兄ちゃんがそう言った瞬間に弾けた皮膚が再生していく。


「それじゃあ、この俺の霊力に耐えて耐えて、器が弾けなくなるまで頑張ってみようか、何、今の君ならほんの1時間あればそこまで行けるさ。さあ、頑張れ頑張れ」

 そして地獄の1時間が始まった。


――――――――――――――――――

 補足説明

 最初魔王が10メートル以上で角に羽生えてて紫色でってのは主人公こと彩香氏・陰晴が抱いていた魔王のイメージがそうだったからそうなったんです。

 もしも彩香氏・陰晴が魔王のことを美少女だと思ってたら美少女の姿で現れています。

 因みに主人公こと彩香氏・陰晴が今回登場した名もなき魔王を服従させれる程の強さを力を得るのは大分先の予定です。何なら作者忘れるかもしれない。・・・・・・・、まあ。忘れたら忘れたらで許してください。

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