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魔王物語 邂逅編

邂逅大好きやん。

 魔王とは魔を統べるし王

 悪魔や魔物を統べるし王

 六道輪廻世界観において欲界の第六天にあたる他化自在天にあるとされ、仏道修行を妨げる第六天魔王波旬。

 神話や伝説における邪悪な神格の頂点。

 人を罵るもしくは畏怖する場合にも使われる最早名誉すらある称号。後世にまで響き渡る称号。

 キリスト教などでは魔王・ルシファーと呼ばれる存在。

 イブリース・サタン・ベルゼブブ・パズズ・マーラ・バアル・アザトース

 様々な場所で様々な形で呼ばれている存在。

 近年ではファンタジー作品及びライトノベルや漫画、アニメ等で様々な形で出て来てもいる。


 そんな、魔王が封印された状態で今目の前にいる。

 うん、ビックリだな。マジで意味が分からない。本当に意味が分からない。何が一体どういう状況だよ?また幻覚かってのは、まあ耐性を獲得したとか言われたし考えにくいな。じゃあ何本物ってこと?


「で、お前は何をしにここに来た、見た所左腕にあの憎たらしい吸収王の力を宿しているようじゃが?それ以外は特に特筆すべき点もない雑魚が、何をしに来た」

 何をしに来たと言われましても、いきなり山岸さんのお兄ちゃんに転移させられたのだが。

 いや、マジで普通に困る。山岸さんのお兄ちゃんは僕に何をさせたいんだよ。魔王とこんにちはってのは流石にきついって。まあ、いいや取り敢えず何か答えなきゃ。


「えっと、特には何も」

 何と答えようか悩んだが、変に嘘ついでもボロが出そうなので僕はない頭を絞り出してそう答えた。


「特に何もじゃと?お前はここが何処か分かっておるのか、魔王たる我の封印場所だぞ。それも大聖堂教会の地下奥深くであり。本当に限られた者しか入れない場所だぞ。そんな場所に意味を分からずに入ってるだと馬鹿じゃないのか?」


「いや、そんな怒鳴らなくても、というかここそんなヤバい場所何ですね」

 僕は何故か今目の前にいる魔王が急にそこまで怖いと感じなくなり、素でそう答えた。


「ああ。そうだヤバい場所だ。まあいい取り敢えずお前我のこの封印を解け」

 魔王がまるで消しゴムを貸してというかのような気軽な感じでそう言ってきた。


「いや。無理ですよ。そもそも論として僕は封印の解き方すら知らないのですから」

 何故か僕は消しゴムが一つしか無くて自分が使うから無理というかのような軽い感じでそう言った。不思議だ。ことはもっとスケールの大きな話なのに。大きな話であるはずなのに。


「解き方だと。そんなものお前のその左腕というか左の手のひらでこの忌々しき鎖に触れればいいだけじゃよ」

 そう言われた。そして僕は軽い違和感を感じつつも言われた通りに左腕の手のひらで魔王を縛ってある鎖に触れた。

 しかし何も変化はなかった。そう何も無かったのだ。音もしないし、見た目的な変化も無し。封印が解けたって感じの様子もない、あるのはさっきと変わらずに鎖に縛られている魔王とその鎖に触れている僕だけ。


 ・・・・・・・・・・・


 沈黙が走る。

 それも嫌な沈黙だ。


「何故?何故封印が解かれないのだ。お前に宿っているのはあの吸収王の力ではないのか?」

 何か凄い怒られた。

 その瞬間に魔法がいや洗脳が解けたかのように恐怖が襲う。

 今目の前にいる圧倒的な格上の存在に対して。しかし、ふと恐怖から逃げ出そうとした時に気がつく。

 あれ?この魔王よりも山岸さんのお兄ちゃんの方が強くない?と。前山岸さんのお兄ちゃんが出したというか見してくれた霊力の波動の方が強く大きく圧倒的じゃないか?と。

 そうして考えてみたら、やっぱり思うのだ山岸さんのお兄ちゃんの方が強いと。

 その瞬間に急に恐怖が薄くなった。もちろんないわけではないけど。僕はそれ以上に強い恐怖を知っているのだから。知ってしまっていたのだから。

 それに。相手は鎖に縛られている状態だ。何を恐れる必要があるというのだ。


「我への威圧を解除しただと?ではもう一度洗脳させてやる」

 魔王がそんな事を言い出す。しかし僕には何も効果が無かった。

 まあ、そうだと思う。さっき洗脳されていたのは、まあ、少しは驚きだが何分初めてくらったのだからかかるのはしょうがないことだと思う。ようは洗脳耐性が無かったし、洗脳されているという考えが無かったのだ。しかし、今は二回目であるし。この魔王はアホなのかしらないが、わざわざ洗脳をするということを伝えてくれたので気を強く待てた覚悟が出来た。だから洗脳が効かないというのは当たり前なのだ。


「洗脳が効かなくなっているだと」

 何か魔王に驚かれた。いや。あんだけ自分で盛大に墓穴ほっといてよく洗脳が効かないっていえるな?知らんけど。

 あ、そうだせっかくだし魔王を少し吸収しますか。多分僕のこの非日常的存在全てを吸収できる力ならばいけるやろ、魔王は十分非日常的存在やしね。さてと魔王を吸収したらどんな力が手に入るかな。


「そんなわけなんでタッチ」

 僕はそう気軽に言って鎖で縛られている魔王に左手で触れた。

 そしてその瞬間に魔王の記憶が流れ込んできた。

ヒロインを出そうか悩んでいます。

今の所のヒロイン候補は同じクラスメートかつ陰陽師の山岸さん。

図書委員会で一緒の女の子。(本好きのオタク・身長は低めのおとなしめ・メガネはかけていない)

部活で一緒な女の子。(凄くフレンドリーな感じ。身長は主人公と同じくらい。オタクではない)

中学校の時に少しだけ仲が良かったけど。虐めの現場を目撃して見捨てた女の子。(運動神経がそこそこいい。隠れオタク。友達多め)

主人公の力に気がついた聖職者(同い年)(金髪。胸大きめ。精神年齢低め)

妹・(現実に妹がいる為書いてたら性格がクソになったのでボツった)というか妹をヒロインはキツイっす。

魔王・(魔王は概念的存在ということで魔王の一部が女体化というか少女となってヒロインとなる)


もちろんヒロインを作らないという選択肢もあります。

私は今まで小説を書いていく中でヒロインという存在を出さずに進ませていました。もちろんヒロインがいる作品はありますが。基本ヒロインを出していません。

なので出した方がいいかなって思いこんな後書きを書きました。

ヒロインを出して欲しいという要望、もしくはこんなヒロインが良いという要望がございましたら感想欄で教えて欲しいです。

よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] (-_-)ウームヒロインか...女性ってあんまり好きになれないなしいて言うなら俺的には何も知らない図書委員会で一緒の女の子かな
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