表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小国の王子、大国に打って出る  作者: Zero
第壱章  幼少編
3/11

第2話【何かのヒーロー】

出来れば評価低くてもいいので評価してくだされば書く気力につながるのでよろしくお願いします。

第壱章 第2話【何かのヒーロー】


エーデル大陸歴1512年5月05日 昼 ~タニア王国 王城 ラザド城 食堂~


色々考えているうちに昼飯を食べ忘れていたので食堂に向かう。


本来王族の食事は自室か王と一緒に取るのだがこの国の王であるおじいちゃんは忙しいので朝と夜だけだ。母上はそもそも体が弱くあまり自室から出る事というか出れることが少ない。そのため、俺の昼飯は自由となる。


今回は先ほど悩んでいた成長方針にも関係するために王城で働く者たちが集まって食べる食堂で昼飯を食べる事にした。


成長方針、俺は、まず強くなる事が必要だと思う。こんな世の中で武力を持たなければ奪われるだけだ。だから、少しでも強くなるべきだろう。優秀な師匠を置いて俺が強くなれる環境を作りたいが、この国にそんな金銭的余裕はない。そのため、今いる強い人間に師事するしかない。


そこで、訓練する武力、正確には近接戦闘力、サバイバル能力、魔法戦闘力、この3つが必要になる。しかし、この国に魔法使いは少ない。宮廷魔法士は祖父よりも歳のいったよぼよぼのおじいちゃんで、会話自体があまり期待はできない。そこは文献なんかを明後日独学になるだろう。しかし、近接戦闘力とサバイバル能力はなんとかなるだろう。


小国とはいえ国なので、軍隊が存在する。数が少ないが質を高める事をしているので国にしてはそこそこ強い。そして、その軍隊、騎士団なのだが、それを統率している者はその中で最も強く賢い。


「やぁ、オルド。隣で食べていいかな?」


「おや、これは、エルニア王子。もちろんでございます」


オルド・メギア・ギャレット・フォンタニア。元Aランク冒険者にしてSランク昇格間近と言われた男だ。結婚を機会にスカウトを承諾しうちの国の騎士団となった。口の悪さなどはあるがこの国で気にする者はいない。


ここで、すこし名前について説明しよう。祖父である国王ワドルフであれば正式名称はワドルフ・フォン・アルドリア・グーファ・タニアこうなる。ワドルフが名前、フォンは信仰する神の名、アルドリアは国王が代々引き継ぐ名前、グーファは苗字、タニアはその王国の貴族である証明の名前という形になる。そのため、オルドであればオルドが名前で、メギアが神の名、ギャレットが苗字で、フォンタニアが貴族である証明だ。フォンが付くのは下級貴族、騎士や領地を持たない貴族でタニアは上級貴族、爵位持ちや大臣などの貴族だ。まぁ、この国でフォンタニアは数名だが…。


さて、そんな最も強く賢い男に弟子入りすることで自身を鍛えようと思い、ここにやってきたわけだがどう切り出したものか…。いきなり、言ったとしても子供の遊びと考えられる可能性もある…。


まぁ、当たって砕けるしかないか


「オルド、頼みたいことがある」


「はい。なんでしょうかい?」


「俺を鍛えてくれ」


俺がそういうとオルドは驚いたように目を見開くと、数秒固まり、しばし何か悩む。


「あぁ、鍛えるのはいいですけどねぇ。さすがに幼い王子を危険な事させれんすよ」


「必要な事だろう」


「陛下には許可をいただきましたか?」


完全に独断だ。許可をくれるかは非常に怪しい所だろう。中身が如何に成人してようとも身体はまだ子供だ。


「はぁ、まぁ、いいすよ。とりあえず、ステータスみせてもらえやすかい?」


「おぉ! 本当か! ありがとう!!」


オルドは、大きくため息を吐くと二カっと笑って俺を撫でながらそう言ってくれた。この世界ではステータスがすべての指標となる。今だ、転生して俺はまだ自身のステータスを見ていなかった。


「【ステータスオープン】」



☆★☆★☆★☆


名前:エルニア・グーファ・タニア

称号:なし

職業:タニア王国第一王子

年齢:5歳

総合レベル:1

 メインクラス:未選択

 サブクラス:未開放

ステータス

HP :10

MP :8

STR:3

CON:5

AGI:7

DEX:12

INT:15

POW:5

LUK:4

スキル

【礼儀作法Lv2】

加護

【生命神の加護】【創造神の加護】


☆★☆★☆★☆


「ほう、INTとDEXが高いっすねぇ。魔法使いよりですけど、鍛えれば魔法剣士とかになれそうですね」


「そうか」


オルドが俺のステータスをみて色々教えてくれるがそれがあまり耳に入らない。ステータスは他人は詳細を見る事ができない。そのため、スキルの効果や加護の効果などは自分しかわからない。俺は気になって自分の加護の効果を見てしまってそのあまりの内容に驚愕してしまった。


☆★☆★☆★☆


【生命神の加護】

・所有者の生命が危機的状態になればなるほどステータスが上昇する。

・自身より格が上の相手と対峙した際に逃走できる確率があがる。

・誰かを守る際にステータスが上昇する。


【創造神の加護】

・製作系スキルの取得確立が大幅に上昇する。

・経験値取得率が大幅に上昇する。

・スキルなしでアイテムボックスLv10が使用可能

・成長率に補正がかかり全ステータスの上昇率が上昇する。


☆★☆★☆★☆


成長しやすく、強敵と戦う時に強くなる。


俺は何かのヒーローにでもならされるのだろうか……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ