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3話「西の森での初戦闘」

 

 西大門へ向かう道すがら。

 歩きながら今後のゲーム攻略について考える。



 そもそもこのゲームを始めたきっかけは、好きな開発の新作ゲームという程度だった。


 普段、別のゲームで活動している俺は、同グループメンバーの一人にこのゲームの話を聞き、息抜き程度にも遊ぼうと思って購入した。

 だからこそ、このゲームでの攻略は、精力的にでも劇的にでもなく、ただただのんびりと進めて行きたいと思っている。

 それこそ、攻略組みたいな目立つものじゃなく、そこらを歩いているNPCのような。


 あ、うん。それで良んじゃね?


 このゲーム、やろうと思えばNPCのフリをすることは可能だ。

 プレイヤーとの違いは、UI操作とかのシステム関連で、一目で違いがわかる要素はキャラカの違いくらいしかない。


 だから、俺はこのゲームではプレイヤーの仲間を募集したりとかは特にせず、NPCらしい動きを意識してのんびり活動しようかと思っている。

 さっき決めた。


 といっても、プレイヤーとして何の目標もないわけではない。

 一応攻略は進める。

 目標としては、いろんな場所を旅してみること、それとレベルカンストだ。

 別ゲーを進めながらじゃいつになるか分からないけど、まぁさっきも言ったように息抜きみたいなものだ。


 けど、俺としては、このゲーム自体に結構期待していたりもする。


 チャート化、効率化と言ったことに、あまりゲームとしての面白味を見出せない俺みたいなエンジョイ勢としては、スキルやステータスがランダムというこの不確定さは、今後どうなって行くのか、楽しみなところである。


 プレイヤー一人一人、オンリーワンな進め方で楽しめるのは、ゲームとしてのRPGと言うより、プレイヤーがストーリーに干渉して行くTRPG味を感じる。


 ある程度楽しんだら、リア友にギフトでこのゲーム送りつけようかな。

 プレイヤーデータは一人3つまで作れるみたいだし、フレンドに合わせて新キャラを用意するのも悪くない。


 ま、それはそのうち考えようか。

 西大門らしいのが見えてきた。




 ◆




 門の近くにはいくつか宿屋があった。

 その中でも一番門に近いところが、ゲーム時間1日で100Gということで、とりあえず5日分登録しておいた。

 他の宿はそもそも入ってすらないから知らん。


 薬屋では、HPポーションLv.1が100G、MPポーションLv.1が200G、他にも解毒薬やら万能薬なんかが売られていた。


 とりあえずHPとMPポーションを一つずつ購入。

 インベントリに放り込んでおいた。


 よし、準備はできたな。

 早速外に出て、モンスターと戦ってみるか。




 ◆




 街から出て、少し街道を外れるように進む。


 木が多くなり、草も茂る鬱蒼とした森、と言った感じだ。

 と言っても街が近いからか、モンスターの姿は今のところ見かけない。

 代わりに、素材になりそうな草や木の実が結構ある。


 適当に落ちてた木の実を拾う。

 鑑定系のスキルが無いから、何の木の実で、どんな効果があるのか、全くわからない。

 流石にそんなの食べるのは怖いな。


 まぁ一応インベントリに入れておく。

 そのうち鑑定系スキルが手に入るかも知れないし、持っておいて損はない。

 せいぜいインベントリの枠が圧迫される程度だが、ゲーム始めたばかりで余裕はある。


 もしかしたら街で売れるかも知れないし、ついでにその辺の目に付いた草も回収しておく。

 わからんけど薬草かも知れないじゃん?



 と、そんなこんなしていたらモンスターが現れた。



「猿か。一匹なら大丈夫だろ」



 木の上からこちらに威嚇してくる猿が一匹。

 レベルはわからないが、流石にそう高レベルなモンスターは出ないだろ。


 威嚇してくるだけで、向こうから攻撃はしてこない。

 けどまぁ、隙を見せたら襲いかかってきそうだな。

 木の上なら安全とでも思ってるんだろうか。

 それなら早速、スキルの試し打ちをしてみよう。



「【付与魔法:混乱(コンフュージョン)】」

「ウキ!?」



 魔法がかかったっぽいエフェクト。

 その直後、よろめくように猿が木から落ちてきた。


 混乱と言っても、無闇矢鱈に暴れまわるとかのタイプじゃなく、平衡感覚を失うとか目を回すとか、そう言うタイプなんだろうかな。


 落ちた衝撃からか、状態異常は解けたっぽい。

 態勢を立て直しされる前に、追撃として杖で殴りかかる。



「ほっ、おりゃ!」

「ウギッ!キゥ……」



 落下ダメージと合わせてか、簡単にHPを削りきることができた。


 やっぱり序盤の敵ならこんなものかな。

 木の上から攻撃してきたら遠距離攻撃が無いと厳しいだろうけど、この猿自体に遠距離攻撃が無さそうだし、たぶん大丈夫だろう。



『レベルが上がりました』

『SP2獲得』

『ステータスを強化できます』



 お、レベル上がったか。


 このゲームにおけるレベルアップの特典は二つ。


 一つはSP、スキルポイントだ。

 これを使うことで新しいスキルをランダムで取得したり、既にあるスキルのレベルを上げたりできる。


 もう一つはステータスアップ。

 これは今からやる。



 ステータス画面を開き、ステータス強化を選択する。

 すると、初期ステータスを決めた時同様、たくさんのサイコロが手元に現れた。


 今回は普通のが1つと、123賽が8つ。

 それを空中で転がす。

 コロコロー。



 STR:1→3(+2)

 VIT:2→5(+3)

 AGI:3→6(+3)

 INT:6→7(+1)

 DEX:6→8(+2)


 LUK:1→2(+1)

 TEC:2→3(+1)

 MEN:1→4(+3)


 ボーナスポイント5



 ステータスはこんな風に上昇した。

 また結構ばらけたもんだけど、相変わらずSTRは低い。


 で、このボーナスポイントは何かと言うと、自分の好きに振り分けられるポイントだ。

 ただし、基本の5つのステータスに限り。


 どう割り振ろうか。

 いや、先にSPを使ってから決めるのもありだな。


 物理攻撃スキルが手に入るならSTRに割り振るのも良いし、魔法攻撃ならINTに極振りでも良い。



 早速SP1使ってスキルを取得。

 ルーレット!




【付与魔法:性転換】




 ……は?


この作品では、のちのストーリーなんか考えてないため、スキルとかは実際に適当に作成された単語リストからランダムに選ばれます。

性転換、元の単語は女体化ですが、当たった作者は爆笑してました。

そっから適当に調節してスキルとして登場させる感じです。

スキル名単語、その効果なんかは感想欄で募集中。もしかしたら採用されるかもしれません。


ついでに作者のツイッター垢載せておきます、

@kouyi_N_21

作品にはほぼ関係ありません。

友人と喋ったり、どうでもいいことを呟く垢です。

こっちで募集はしてないので、本当に作品とは関係ありません。

なぜ載せた。

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