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23話「新装備と、今日のところは解散」



取り出したるは、ペンダントネックレスと短い銀色の杖。


ペンダントは銀色のチェーンに、真珠の周りを白金色の蛇が絡みつくようなペンダントトップ。

『白蛇のペンダント』Lv.45


杖は、20センチくらいの金属的な質感のある、短い銀の杖。

先端には、こちらにも真珠がハマっている。

『白銀の宝杖』Lv.45


両方、装備するのにINT要求値があったけど、普通に突破してたから装備可能だ。


んで、この杖の能力がやべーもんで。

物理攻撃力不可になった代わりに、INT+68となっております。

初期の杖の68倍かあ。


正直、これだけの能力があれば、魔法が弱点じゃなくともLv.40くらいのモンスターも普通に倒せるんだよな。

けど、だいたいにしてそう言うモンスターは、AGIとか別のステータスも高いから、上手く立ち回れないと簡単には倒せなくなっていく。


あの動きの遅い貝は論外なのだ。



「じゃーん」

「おー綺麗」

「さっき言っていた新装備ですか」

「そっすね、Lv.45のネックレスと杖」

「……えぇ」

「あれ、カンメル君、トップ攻略者か何かでしたっけ?」

「いんや、何かボーナスモンスターみたいなの出てくれただけなんで、たぶんあんまこう言うのは無いですね。あとたぶんトップはもっと先行ってます。たぶん」

「そっかぁ」

「ですかー」

「これ作るのに金無かったから、こいつの素材も少し売っちゃったし。まぁそれだけの強さはあるんで、試してみようかと」



と言っても、売ったのは貝片と貝の身だけ。

そっちも少しは残している。

数が取れなかった真珠は、勿体無いから売らずに全部取っといてある。

そのうち、何か使えるだろう。



「よーし殲滅するかー」



そんなわけで見つけ次第モンスターを狩ったわけだけども、レベルは上がらない。

貝でのレベル上げで、変に上げちゃったからなあ。

この辺のモンスターだと足りないか。



「レベルが、上がらぬ」

「もう少し奥行きます?」

「あんまり奥行くとアレがいるから行きたく無いんだよなぁ」

「アレ?」

「何か北側を守ってる守護者的なの」

「襲ってくるのです?」

「いんや、襲っては来ないんですけど、デカすぎてやばい感じっすね。威圧感ががが……。たぶん、つーか絶対レイド級」

「へー。北に何かあるのかな」

「エルフの森だってさ。図書館で聞いた」

「図書館あるのですね」

「辞書でも買って装備できるのかな。角で殴る」

「そんな武器屋じゃあるまいし」

「どこのアトリエの世界でしょうね。いえ、本読むのは好きですし、何か面白い本無いかな、と」

「んじゃ後で案内しますよ」

「わーい」



俺のレベル上げは諦めて、2人にモンスターを譲って駄弁りながら探索を続けた。

とりあえず2人は5レベルにはなったらしい。

時間はもう少しあるし、図書館は帰りの通りにあるから、限界まで狩りをしていくことになった。



「あ、そう言えば」

「んー?」

「ここから北西に小さい村があるらしいんだけど、そこのクエスト進めるの忘れてたなーって」

「ほうほう、どんなのでしょう?」

「何か親子が何かのせいで死んだらしいけど、その原因に呪いが関わってるとかで調査する感じの」

「えぇ……」

「なんで忘れてるのです……」

「いやー他にもクエストあったし、まだ街を離れるにはレベル足りないかなーとか思って躊躇してたのもあってっすね」

「怖いんなら付いてってあげりゅー?」

「はーん?ホラゲーはお前の方が苦手だろ、俺のホラゲーコレクション一通りやらせてやろうかー?」

「カンメル君……ホラゲーたくさん持ってますもんね」

「……?(あれ、カズサさん何か怒ってる?)ぼそっ」

「(前4人で集まった時、カンメルのせいでネクロクラブハウスとアンスキルドを連続でやることになったから)ぼそぼそっ」

「あ、いやー、あのー、すんません」

「いーえー、気にしてませんよぉ」



ホラゲー苦手で、対人型ホラゲーと探索型ホラゲーを連続でやったのは流石にあれだったか。

どっちかってと、ウラネへの嫌がらせ的な意味があったんだが、思わぬ方に飛び火してしまった。


今度遊ぶ時はポープラ(とあるTPSゲームの略称)にしようかと言うことで、お許しが出た。

これにはシューティング好きのウラネもにっこり。


1人面倒そうにしてる()が居るが、まぁ良かった良かった。

……これが多数決の力か。

やる時はいつものメンツのあと1人を巻き添……げふんげふん、呼んで4人で一緒にやるか。



その後、少し探索をしたところで、そろそろウラネが落ちるからと、街へ帰ることにした。




◆◆◆




街に帰還。



「ウラネちゃんは落ちるとして、カンメル君はどうするのです?私は図書館に行ってみようかと思いますが」

「あ、俺は宿に戻って生産でもやってみようかと。生産スキル手に入れたおかげで、探索で見つけたアイテムも一部鑑定出来るようになったんで」

「ほーん」

「なるほどです。ではではお2人とも、またですよ」

「じゃー」

「お疲れ様です」



「んじゃ、俺らは宿に向かうか」

「2人で宿にとか何かヤラシー?」

「何言ってんだこいつ」

「うえーん、ひどいー、しくしく」

「ぐっは、おま、言動が一致してねーぞおま、殴るのやめろっ」

「ならその蔑んだ目を止めるんだよ」



駄弁りながら宿へ帰って今日はログアウトした。


え、生産はどうしたって?


宿で調合して良いか聞いたら、臭いとか火とか音とか的に、生産系スキルは宿では駄目らしい。

代わりに、大通り北に生産施設があって、そこで部屋と設備を借りてやるのが良いとか。


たしかに、調合に必要な道具とか全く買ってなかったな。

それも借りられるなら、そっちでやるのが良いだろう。


と、思ったけど。

案外金がかかるとのことで、今回はやめておいた。


帰りにギルドで要らない素材を売ったとはいえ、金に余裕があるわけじゃ無い。

それに、調合で何か作ったとして、施設、部屋代とかから収支プラスにする自信は無い。

そもそも何が作れるかレシピすら手に入れてないし。

ダメダメじゃねーか。


そんな感じで、今日のところ、生産は諦めた。

ぶっちゃけ面倒というのもある。


と言うわけで、今日は終了だ。


別のところで書いてるリントメイドをまた再開し始めたんで、こっちの息抜きがさらに遅く。

とりあえず、この作品(息抜き)を書くきっかけのカズサさんは出せたし、一区切り感あるな(自己満足)

ついでにカズサさんのなろうでの作品でも紹介しとこうか。

更新が止まってるとは言え、この作品を参考に息抜きを書いてたところもあるんで。


『Role of the Dream World 〜森の魔女はのんびりスローライフをおくる予定〜』

著:縢色天鳥(カズサさんの中の人)

https://ncode.syosetu.com/n4412fd/

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