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22話「二人のスキルガチャと試し切り」

 


 2人がステータス、スキルの割り振りを終えたところで、早速北へ向かってみることにした。


 そんな道中、2人の新スキルを聞いてみることに。



「どんなスキルだーウラネ?」

「んー?私は3回引いて2ポイント残して、【空蝉】【軽羅】【亀毛兎角】。パッシブなやつ2つと、弱体付与」

「名前的に接近には良いのかもな」



 聞いてみたところ、【空蝉】は1回受けるダメージを無効化する。スキルレベルでクールタイム減少。

【軽羅】は装備重量が少ないほどAGIとSTRに補正。

【亀毛兎角】は敵1体に幻覚を見せる視覚阻害とのこと。

 自己強化の【毳鶴】より使いやすそうだけど、見せる幻覚の効果でも違うのかな。


 けどどれも、格闘の超近接にはもってこいな感じの良スキルだ。

【軽羅】は難しいが、AGI特化型ならかなり有用そうだ。

 今んとこ、プレイスタイルに合ってるみたいだし運が良いな。



「カズサさんは?」

「私もとりあえず3回で、【エリア:蒼天】【エリア:暗闇】【天運導】。範囲効果スキルが二つと、自己強化ですかね?」

「……カズサさん、何か凄い偏ってません?」

「それって戦闘に使えるものなのかな」

「……あんまりですね。もう2ポイントもガチャした方が良いですかね?どう思います?カンメル君」

「【天運導】によりますか。どんなスキルですか?」

「えっと……LUK値を元に、周囲を探知するスキル、ですね」

「……、もういっちょガチャってください」

「はい〜」



 戦闘中に使えるスキルが無さすぎる。

 カズサさん自体は普通に戦えるが、ユニークスキルを生かすなら、早めに良いスキルを手に入れた方が良いだろうし。



「はい、【夢動】【月太刀】。良いのが出ました。なんならこれをユニークで指定しても良いくらいです」

「どっちですか?」

「【月太刀】です。行動で発動するタイプのパッシブ&自己強化の複合スキルですね。能動でさらに追加効果を出せる自己強化スキルです。AGIさえあればこのスキルは化けると思います」

「よくわかんないですが、あとで見せてもらいますか。けどユニークの指定は取り消せないみたいっすし、何かしらのスキルレベルが上限に達してからくらいでも良いと思いますが」

「それもそうですね」

「わーたしはー?」

「後でなんか適当にスキル使って見せて」

「適当過ぎない?」



 言うてウラネは使いやすそうなスキルが揃ってるみたいだし。

 とりあえず、一回戦ってるの見てから判断でいいと思う。



「んじゃ、このまま北門まで」

「はい、行きましょうか」

了解(ヤー)




 ◆◆◆




「【天運導】」



 試しにカズサさんにスキルを使ってもらって探索することに。

 探知系のスキルは俺も持ってないから、使えるスキルなら便利そうだし、積極的に使ってもらおう。



「レーダーみたいな感じですね。すぐ近くに人が2人、少し離れたところに獣型が1匹ずつで3箇所にバラけてます」

「かなり細かくわかるんですね。近くのに案内お願いします」

「1匹なら囲んでボコれば良いね」



 カズサさんの案内で移動。



「アレですね」

「大っきいカマキリだね」

「さてどうする?」

「私からスキル使ってみて良いですか?その後ウラネちゃんがスキル使って突っ込む感じで」

「俺は見てるんで頑張ってください」

「りょーかい、です」


「では行きます。っ、【月太刀】」



 剣を腰だめに構え、一歩、踏み込み。

 そしてスキルを使った瞬間、剣に暗い光が灯る。


 振り抜き。


 まだ届かない距離で振られた剣は、その纏っていた光を前方に飛ばす。

 振られた剣の軌跡が、残光で月みたいに綺麗に残る。


 飛んで行った剣撃は、一直線にモンスターに直撃。

 流石に一撃とはいかず、怒ったカマキリモンスターがこっちに向かってくる。



「ウラネちゃん」

「うん。【亀毛兎角】。行くよ、【霧隠】!」



 ウラネを霧のようなものが覆う。

 そのまま背景に溶けるように消えていく。


 カマキリは別の何かが見えているのか、見当違いの場所を警戒している。

 が、ウラネはもうその真後ろだ。



「と、りゃっ」



 カマキリの背?部を踏み台に飛び掛かり、首に摑みかかる。


 そう言えば、使えるスキルはあるけど、直接ダメージを与えるスキルは無かったな。

 どうすんだろ?

 と、見ていると、首に掴まったまま頭部を殴り始めた。


 手甲があって攻撃力あるのはわかるけど、少し地味だな。


 突然殴られてワタワタしてるカマキリに、カズサさんも斬りかかって突撃していき、そのまま成す術なくカマキリは倒れた。



「レベルアップ」

「私もですね」

「お疲れ様。それにしてもウラネのは笑うな」

「前から殴る方が楽だけど、後ろからの方が混乱するじゃん?たぶん。きっと。おそらく。だよさ」

「せっかくチャンス出来るんだし、攻撃スキル欲しくなるわな。俺もちょっと狩りしたいし、2人は先ステ振りスキル振りしてますか?」

「あ、ではそうさせていただきますね。【月太刀】が強いので割り振りたいです」

「あれ凄いよねー。アレが能動のやつかな」

「ですね。闇属性を付与して斬撃を飛ばせます」

「かっけえなあ」

「ふっふっふー」

「パッシブだと?」

「斬属性強化と光属性がそれぞれほんのり付きます」

「何それ強い」

「光と闇が合わさって最強に見える的なやつ」

「ふっふっふ、当たりですね」



 って感じで、2人はステ振りスキル振りに入った。


 んじゃ、俺も新装備を試してみるかな。



ダイヤモンドで知識が止まってた作者。フェアリータイプが何に強くて何に弱いのか未だよくわからず。

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