表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/24

14話「情報なら図書館」

 



『レベルが上がりました』

『SP11獲得』

『ステータスを強化できます』



 モンスターを狩りながら、街へ帰ってきた。


 いやー、やべーなアレ。

 そこらの木の3倍くらいデカかった。


 あのボス的なのがいる周りだけ、大きく拓けた空間が有ったし、たぶんレイドボス的なやつなんじゃね?

 くっそ鑑定スキルが欲しい。

 あのボス的なのが、何レベルなのか気になる。


 それはそうと、ステータス割り振るか。



 STR:24→26(+2)

 VIT:23→26(+3)

 AGI:31→33(+2)

 INT:50→53(+3)

 DEX:23→24(+1)


 LUK:18→21(+3)

 TEC:15→17(+2)

 MEN:18→19(+1)


 ボーナスポイント9



 ボーナスポイント最大値引いたぜやったぜ。


 どうしようかな。

 DEXだけ落ちはじめてるし、DEXに2、INTに7。



 STR:26

 VIT:26

 AGI:33

 INT:60

 DEX:26


 LUK:21

 TEC:17

 MEN:19



 特殊ステータスの方も、最初はあんなに低かったLUKが逆転を始めてるし、ほんとわかんないな。



 ま、それはそれとして。

 今はちょっと行きたいところがあるんだ。

 ステ振りも終わったし、さっさと向かおう。




 ◆




 到着。



「すみません」

「はい、どうされました?」



 来たのは、街の東側にあるバスオ図書館。

 気になったことがあれば、この人に聞くのが手っ取り早いだろうと思って。


 ついでに今日は本を読んで時間を潰そうかなって感じで。



「北の森の奥で、すごい巨大な木のゴーレムみたいなのを見つけまして。何か知りませんか?」

「北の森の奥。それなら森の守護獣ですね」

「守護獣?」

「えぇ。あの森のさらに北には、エルフの森が広がっていると言われます。エルフは世界樹の守り手。そんなエルフの森は、何体かの木の化身に護られているそうです」

「それが森の守護獣」

「はい。侵入者を撃退するための、らしいですね」

「なるほど……。ありがとうございます」



 世界樹の守り手、それと森の守護獣ね。

 敵対しない方が良いやつだろうな。


 たぶん、エルフの森に行くには、別の正規ルートがあるんだろう。

 今無理に向かう必要は無い。


 そうなると、あんまり北に行き過ぎるのも良く無いか。

 次は北東側にでも行ってみようか。



「それにしても、よくそこまで辿り着けましたね。他にパーティを組んでる方が?」

「いや、居ないです。魔法使いなんで、敵を遠くから薙ぎ払うだけなら楽なんですよ。不意打ちには弱いですがね」

「なるほど……?」



 何やら思案顔。

 NPCからこうも積極的に話してくるのは珍しいし、クエストフラグでも踏んだかな?



「一つ、お願いしたいことがあります。もちろん報酬、と言いますか、魔法使いである貴方に良い情報とお礼を用意しますが、できれば秘密にしていただきたい内容です」

「良いですよ。そもそも、教えるような仲間なんて居ないですしね」



 ハハハ、と笑って言うが、彼女は真剣そうだ。

 茶化すのはやめて、まじめに話を聞こう。



「この街の東側は、大きな壁が覆っていますね。ですが、南東側の一部だけ、通れる場所があるのです。その先も一応壁の内側ですが、広い砂浜になっています」

「それも秘密にしたい内容ですか?」

「えぇ。あまり冒険者の方々に荒らされたい場所ではありませんから。子供達の遊び場のようにもなっていますし」



 俺も冒険者なんだけどな。

 何が条件だったんだろうか。


 ソロであること、魔法使いであることはたぶん確定的。

 図書館を利用するのも確定だろうな。

 そもそもここに来ないとこの人には会えないし。


 まぁ何かわからないけど、信用してくれて、有用な情報をくれるなら頑張ってみるか。



「で、その砂浜についてです。そこ以外の海は港として開発が進んでるため、泳いだり釣りしたりといったことには不向きです。あまり深いと、モンスターもいますしね」

「じゃあその砂浜にもモンスターはいないのか」

「……居なかった、ですね。最近、金剛貝というモンスターが打ち上げられることが増えました。今回は、その討伐をお願いしたいのです」

「……ほう」



 子供も利用するだろう浜辺にモンスターが。

 それは大変な話だ。



「けどなんで俺に?」

「金剛貝はとても重く硬いモンスターです。物理的な攻撃はほとんど効きません。ですが魔法なら、相性にもよりますが、大きくダメージを与えることが出来ます」

「だから魔法使いの俺に」



 と言っても、属性相性はまずいかもな。


 水棲モンスターに水雷って効くんかな?

 雷の方は効きそうだけど、この魔法のメインは水なんだよな。

 あと火雨はたぶん効かなそう。


 植物より相性が悪いやつがいたか……。



「金剛貝ってどれくらい強いんですか?」

「強さは全くと言っていいほど無いです。動きは遅く、離れてさえいれば、届く攻撃は有りませんから」

「近付くと危ないのか」

「とてつもなく重いので、押しつぶされたら助からないと言われています。それに、子供が興味で近付くことがあれば本当に危険です。なので、倒せるような魔法使いの方を探していました」

「なるほどなあ。わかった。やってみよう」

「ありがとうございます。倒し終えたらお教えください」



『クエスト『浜辺の危ない宝貝』が開始されました』



 そんな感じで送り出された。

 本を読む予定だったけど、さっさと向かった方が良いんだろうかな。

 まぁ、クエスト類は、プレイヤーの動作が無いと進行はされないんだろうけど。


 今は時間もあるし、地図ももらったから、早速東の抜け道に向かってみようか。


風邪ひいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ