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プロローグ 踵を掴む者

挿絵(By みてみん)

風の媛ネル15歳時ビジュアル

●天に二つの日は照らず

 異世界転生知識チート。俺の人生は当にその一言で語る事が出来る。

 生まれは皇帝と皇后より生まれた男子。まあ、奴さえ居なければ紛う事無き皇太子様だったのだが。


 奴の名はライディン。俺の名はフーリン。

 先に行かせまいと俺は頑張ったが、結果は奴の踵を握って生まれて来ることに成ってしまった。

 僅かの差が明暗を分ける。将来あいつが皇帝でこの俺が臣下。畜生! それは俺の物だ。

 だが俺はシャッコウだ。それも生まれる直前に覚醒した。

 寿命を削る行為だとは判っていたが、ここで使わずにどうする。今だろ!


 こうして、奴は生まれて直ぐに宮城(きゅうじょう)を追われ、俺は皇帝家の長子として残された。


●飛び散った珠

「お目覚めですか? 枢機卿(カーディナル)


 (えら)ばれし神子(みこ)の一族が私を呼びに来た。時刻は丁度明け方だ。

 私を呼びに来るのは確か三十過ぎの者だった筈だが、彼女はまだ二十歳を過ぎたばかりの顔にしか見えない。

 今起こされるのは予定外だ。私は眠い目を擦る。


「……あまり時間は経っていないようですが、何がありました?」

「先程、殿(たかどの)神璽(みしるし)が空に昇って八方に飛び去りました」

神璽(しんじ)がですか?」

「はい、シャッコウ様がお生まれに為ったようです」


 シャッコウはこの世界に智慧と力を齎す頼もしい存在でもあるが、一つ間違えば禍津神(まがつかみ)に成り兼ねない危険な存在だ。


「飛び去った珠は幾つですか?」

「八つ全てです」


 珠は書庫に繋がる物。目覚めた途端に神璽(しんじ)を呼ぶとは、今度のシャッコウは恐るべき偉力(ちから)の持ち主。

 拙い。起きて早々冷や汗ものの一大事とは……。


八種(やくさ)偉力(ちから)が受肉する時、天が(まわ)ります。

 一つだけでも厄介なのに、八つ全てとなりますと、今回はとんでもない面倒事に発展するかも知れません。

 あるいは邪神様直々の事案になるやも知れませんね」


 私は大きな溜息と共に身を起こした。


アドバイスを容れて入れた部分があまりにも不評なので、一旦外します。

アンケート次第では、この部分を一旦取り下げます。

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