この世の中に二人しかいなかったら(1)
処女作です。拙い文章かもしれませんが読んでいただけると非常に嬉しいです。
誤字・脱字、こうしたらいい等ありましたら是非教えてください。
「この世の中には二種類の人間しかいない。................私とあなたよ。」
何を言っているんだこの人........と普段の僕なら言うのだろうが今は違う。
そう、今は部活中なのだから。
今、訳の分からないことを言っているのは水浦紗耶華さん。
漆のように黒くて光沢のある長い髪にぱっちりした瞳、透き通るような白い肌。すらりとした手足を持ちながら身長はそれほど高くなく、僕より頭ひとつ分は小さく愛らしい印象を受ける。
なぜ水浦さんのような美女と一緒に部活をしているのか未だに僕はわからないが、この部活がどのような活動をするかは知っている。
”空想部”
もし〜〜だったらどうだろう、、もし〜〜したらどうなるだろうといった たらればについて各々が意見を交わし、討論することを主な目的とする部活。それは実際に起きうる出来事でもいいし、ファンタジーの内容でもいい。
もし実行できうる仮定であれば本当に実行に移してもいい。
ルールは一つ
・討論する内容や実際に行動に移す場合、その場にいる部員の過半数の賛成によって承認された場合のみ許可される
現在部室には僕と水浦さんしかいない。
そう、僕がYESと言おうとNOと言おうとこの発言を回避することはできなかったのだ........